福建省泉州市、海外華僑向けに伝統演劇の無料鑑賞を実施
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【10月28日 東方新報】中国・福建省(Fujian)泉州市(Quanzhou)では、9月24日から10月7日まで「2026年閩南演劇週間」が開催され、旧市街の路地や劇場、広場などで200公演以上が上演された。これに合わせ、市は海外華僑・華人を対象に、故郷の伝統芸能に親しんでもらう取り組みを始めた。
泉州市は中国の古典演劇「南戯」の重要な発祥地の一つで、梨園戯、高甲戯、糸操り人形劇、南音など、多彩な伝統芸能が受け継がれている。
今回の演劇週間には、中国大陸や台湾、香港、マカオのほか、シンガポール、フィリピンなどから芸術団体が参加した。複数の劇種による合同公演や国際演劇交流公演が行われ、各地に伝わる閩南地方の伝統芸能が披露された。
日本泉州商会の常楹(Chang Ying)副会長も招待を受けて帰郷した。海外で19年間暮らしてきた常氏は、祖母が台湾や福建省南部で親しまれている伝統歌劇「歌仔戯」の役者だったことから、幼い頃から伝統演劇に親しんできたという。「海外では南音や歌仔戯に触れる機会がほとんどなく、久しぶりに故郷の歌声を聞いて感動した」と振り返った。
また、シンガポール伝統芸術センターの蔡碧霞(Cai Bixia)芸術監督は、今回の演劇週間で歌仔戯「芙蓉仙子」を上演し、観客との交流を深めた。蔡氏は、若い世代にも中国の伝統演劇への関心を持ってほしいと話した。
泉州市は演劇週間に合わせ、海外華僑・華人向けの「おかえりなさい」計画を開始した。この取り組みは2027年2月まで続く予定で、対象者は有効な証明書を提示することで、観劇料金の割引や無料予約サービスなどを利用できる。
市はこうした取り組みを通じ、海外で暮らす泉州出身者らが故郷の伝統文化に触れる機会を広げている。(c)東方新報/AFPBB News