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【10月27日 KOREA WAVE】韓国で、生成AI「ChatGPT」で偽造した病院の書類を使って保険金をだまし取った20代の被告に対し、懲役2年を言い渡した一審判決が控訴審でも維持された。被告は量刑が重すぎるとして控訴したが、控訴審は2026年3月12日、控訴を棄却した。

「15日間入院したように見せてほしい」。被告は2024年7月15日、過去に病院で発行された入院・通院証明書や診療費計算書などを携帯電話で撮影した。その写真をChatGPTにアップロードし、入院期間を同月1日から15日までに変更するよう求めた。作成された書類には、失神やめまいを繰り返し、15日間の入院治療を受けたと記載されていた。病院の医師名も入っていたが、被告は実際には、その期間に書類に記された入院治療を受けていなかった。

被告は同日、ノートパソコンで保険会社のホームページにアクセス。事故の経緯欄に「失神」と入力し、偽造した入院・通院証明書や診療費明細のファイルを添付して保険金を請求した。その日のうちに、被告の口座に192万ウォン(約22万8000円)が振り込まれた。犯行は一度では終わらなかった。被告は2025年7月3日までに同じ手口で11回にわたり、計約1億5075万ウォン(約1786万円)をだまし取った。

その間、知人が加入している保険にも目を付けた。2人は2025年2月上旬、偽造書類で保険金を受け取り、分け合うことを計画した。今度は「サッカー中の膝のけが」を装った。被告は同月10日、病院の書類の写真をChatGPTにアップロードし、知人がサッカー中に膝の十字靱帯を損傷して入院したという内容に変更させた。知人も、記載された入院治療を実際には受けていなかった。

知人は、保険会社のホームページへのログインに必要な個人情報と口座情報を提供。被告はそれを使い、事故内容に「サッカー中に転倒」と記して偽造書類を提出した。翌日、知人の口座に152万ウォン(約18万円)が入金された。2人が共謀してだまし取った保険金は11回で計約2718万ウォン(約322万円)。被告の単独犯行と合わせると、計22回、約1億7793万ウォン(約2108万円)に上った。

釜山地裁は2025年12月10日、保険詐欺防止特別法違反に問われた被告に懲役2年、知人に懲役10カ月、執行猶予2年を言い渡した。裁判所は被告について、保険会社を欺いて保険金を詐取するなど犯行の悪質性が高いことや、被害者との示談が成立していないことを不利な事情に挙げた。

一方、知人は被害を受けた保険会社1社と示談し、別の2社のためにそれぞれ724万ウォン(約85万8000円)と660万ウォン(約78万2000円)を供託した。知人への判決は検察側、被告側ともに控訴せず、確定した。

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