亡き息子の示談金、妹に貸して29年返らず…韓国男性「せめて謝ってほしかった」
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【10月27日 KOREA WAVE】交通事故で亡くした息子の示談金を妹に貸し、29年間返してもらえずにいるという韓国男性の話が伝えられた。男性によると、返済を求めても妹は生活の苦しさを訴え、謝罪もしなかったという。JTBC「事件班長」は22日、妹に貸した息子の死亡示談金を取り戻したいという男性の訴えを紹介した。
男性はかつて、生活に困り行き場を失った妹を自宅に迎え、一緒に暮らしていた。その後、妹は結婚を考える相手ができたとして独立を申し出た。男性は、知り合って間もない相手との同居を心配したが、妹の意思が固く、幸せを願って送り出した。
その後、男性は10歳の息子を交通事故で亡くした。示談金として数千万ウォン(数百万円)を受け取ったものの、幼い息子を失って得たお金だけに、使うことができなかった。そんな中、妹が顔にけがをして訪ねてきた。同居相手に暴力を振るわれ、流産までしたと泣きながら訴え、住む場所もないとして、家を借りるためのお金を貸してほしいと頼んだ。男性夫婦は妹を気の毒に思い、息子の示談金を全額貸した。必ず返すとの約束を受け、借用書も作成した。しかし妹は100万ウォン(約11万8000円)ほどを返しただけで、連絡を絶った。
男性は、いつか返してくれると信じて待ち続けた。妻が「いつまで待つのか」と訴えても、「妹を信じてみよう」と応じた。この問題で夫婦は何十年も言い争いを繰り返し、気付けば29年が過ぎていた。最近、家族との会話で、男性は貸したことを後悔して涙を流した。娘は、父と叔母の間に金銭問題があることは知っていたが、そのお金が弟の死亡示談金だったと、このとき初めて知ったという。
娘に説得され、男性は一緒に妹に会いに行った。待ち合わせのカフェに妹は輸入車で現れたが、自分も一生苦労してきたとして、経済的な厳しさを強調したという。男性は「あれがどんなお金か分かっているのか。息子を失って受け取ったお金じゃないか」と泣き崩れた。妹は「苦しいのは兄さんだけだと思っているのか」と返し、暮らしが良くなり、その気になれば訪ねるという趣旨の返答をした。同席した娘が、返済できないならせめて父に謝ってほしいと求めたが、妹はそのまま店を出た。
謝罪だけでもしてほしかった男性は、お金だけでなく妹との関係まで失ったようで、大きなむなしさを感じたという。それでも、実の妹への法的措置にはためらいがある。娘は、両親がさらに年を取る前に解決したい一方、父の気持ちを考えると強引には進められないと話した。番組に出演した弁護士は、貸してから29年が過ぎ、借用書も紛失しているため、消滅時効や債権の立証が問題となり、法的に返済を求めるのは難しい可能性があると説明した。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News