エチュードのインスタグラムから(c)news1
エチュードのインスタグラムから(c)news1

【10月26日 KOREA WAVE】韓国の今秋の美容市場で、彩度を抑えた穏やかな色合いの「モルモルメイク」がトレンドとして浮上している。鮮やかな原色ではなく、柔らかく落ち着いた色で自然な雰囲気を演出するのが特徴だ。自分の唇の色を引き立てる「MLBB(My Lips But Better)」メイクにも似ている。MLBBがくすんだローズや淡いコーラルなど、本来の唇に近い色を使うのに対し、モルモルメイクはさらに柔らかく穏やかな仕上がりを目指す。色をくっきり見せるより、肌や唇に自然に溶け込む表現が中心となる。

SNSでは最近、「イチジクリップ」「イチジクメイク」を紹介する投稿も注目されている。スイーツ市場でのイチジク人気が美容にも波及し、独特のくすみを帯びたほのかな赤みが、リップカラーとして関心を集めているとの分析もある。代表例はM·A·Cの「マル イット オーバー」。落ち着いたピーチ系の色で、モルモルリップの代表的な商品として人気だ。「セルアウト」「ポッシュ ピット」なども、イチジクを思わせる色としてSNSで話題になっている。

流通・美容業界も対応を進める。韓国ダイソーは10月の新作コスメ企画で、担当者のおすすめとして「モルモル・ミュートカラー」のコーナーを設け、低彩度の色を今秋のトレンドとして提案した。

AMUSEが8月末に発売した「デューセラムリキッドブラッシュ」は、自然な血色感を与える商品として、発売初日にオリーブヤングの販売ランキング1位となり、全色が完売した。落ち着いたモカ系の「オートモカ」は、同店だけで13回目の再入荷となるほど需要が高かった。

10月に誕生したAMUSEの姉妹ブランド「ロデュー」は、最初の商品として「ビタ バター リップバーム」を発売。透明タイプのほか、グアバ、オート、ピーチ、ソイミルク、ブルーベリー、イチジク、ザクロの計8色をそろえ、本来の唇の色と自然になじむ発色を特徴とする。シアバターを基本に保湿や栄養ケアに重点を置き、色ごとにパンテノール、ナイアシンアミド、ビタミンC、PDRN、ペプチドなどを配合。好みや唇の悩みに合わせて選べるようにした。

エチュードは秋の新作「ビンテージリボンコレクション」で、トーンを落としたピンクベージュやローズを中心に、落ち着きと愛らしさを両立するメイクを提案した。主力の「デュオフィクシングティント」は、自然な色合いを保ちながら、落ちやすさを改善したという。ピンク、コーラル、ベージュ、ピーチ、ローズ、ブラウン、イチジク系の各色に、柔らかな印象を伝える名前を付けた。

ロムアンドはブランド誕生10周年を記念し、ソウル・聖水洞にポップアップストアを開設。ウォーム、クール、ニュートラル系のモルモルなど、さまざまなメイクを体験できる空間を設けた。人気色をニュートラルトーンで再解釈した新作「ベターザンパレット ベスティエディション」も披露し、落ち着いた自然な色を好む需要を狙った。

業界では、強い発色から、肌の色や個人の雰囲気に自然になじむ方向へ流行が移っているとみている。業界関係者は「従来のMLBBにベージュやブラウンを加え、さらに彩度を抑えたミュート・ニュートラル系へと好みが細分化している」と話した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News