【10月26日 CGTN Japanese】中国科学院近代物理研究所が10月23日発表したところによると、中国国産の次世代医療用重イオン加速器である超コンパクト重イオン回転ガントリー治療システムの初の実証装置がこのほど、南部の広東省恵州市の重イオン医学センターに設置されました。

この装置は全く新しいディスク型のミリアンペア級高強度ビーム直線インジェクター、超短周長超高速サイクルシンクロトロン、世界初の高性能ビームインテリジェント回転照射システムなど一連の革新的技術を採用しています。同センターの敷地面積は1200平方メートルで、年間治療能力2000~5000例を見込んでおり、施設の建設・運用コストを削減することで、治療費をより一層削減し、広く人々に恩恵をもたらすことが期待されています。この装置は現在テスト段階に入っており、今年末に臨床試験を開始する予定です。

重イオン治療は目下、国際的に認められている先進的な高精度放射線治療法です。重イオンビーム(重粒子線)は独特な深部線量分布と比較的高い相対生物学的効果を持つため、がん細胞を正確に攻撃し、周囲の健康組織への損傷を最小限に抑えることができます。また、がん細胞の再発防止にも有効であることから、手術に適さない症例や通常の放射線に反応しにくい腫瘍の治療に適しているとみられています。

中国では、国産の医療用重イオン加速器が全国ですでに10台運用されており、今年9月末までに患者約5000人の治療を完了したとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News