「iPhone Duo」を手に取る来店客=2026年10月23日、ソウル・明洞のアップルストア(c)news1
「iPhone Duo」を手に取る来店客=2026年10月23日、ソウル・明洞のアップルストア(c)news1

【10月26日 KOREA WAVE】アップル初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」が、韓国の通信大手で予約開始から1分で用意した分が売り切れるなど、品薄となっている。世界の平均配送待ち期間は82日に達し、供給の支障を予想しながら発売を進めたアップルの判断に批判も出ている。

通信業界によると、SKテレコム、KT、LGユープラスの3社は、10月16日から1週間実施した予約販売で、用意した数量をすべて販売した。SKテレコムの公式通販サイトでは、発売当日の配送を保証する第1次予約分が開始1分で完売。KTでも256GBと512GBモデルの第1次・第2次予約分が、それぞれ開始1分で売り切れた。LGユープラスも予約初日に用意した分を完売したという。

韓国での配送予定は、予約開始から2日で2027年1月まで後ろ倒しになった。10月18日午後時点で、韓国のアップル公式サイトに表示された配送予定日は1月22日。待ち期間は約3カ月に及んだ。配送の遅れを受け、中古品取引サイトには上乗せ価格での転売も登場した。販売価格359万ウォン(約42万5000円)の512GBモデルを、450万ウォン(約53万3000円)で売るとの投稿もあった。

英フィナンシャル・タイムズによると、アップルは予約需要が異例の水準にあると説明し、迅速な配送に努めているとしている。一方、ブルームバーグ通信は、製造工程での供給難を予想しながら発売を進めたことを「重大な失策」と批判した。当初は米国や中国などの主要市場から順次発売する計画だったが、約70カ国での同時発売に変更し、限られた初期供給が分散したとの指摘だ。米バンク・オブ・アメリカによると、世界の平均配送待ち期間は82日となっている。

生産歩留まりの低さも要因として挙げられる。アップル関連情報サイト「MacRumors」は、中国の経済メディア「界面新聞」を引用し、9月17日時点の最終組み立て歩留まりが60%を少し上回る水準だったと報じた。折りたたみディスプレーやヒンジなど主要部品の製造が難しく、初期数量の確保に苦戦しているとの分析だ。韓国の通信業界も、予約の早期完売には需要の強さだけでなく、供給の少なさが影響したとみる。業界関係者は「韓国の流通市場に供給された初期数量そのものが、非常に少ないと把握している」と話した。

アプリの最適化も発売直後の課題となっている。IT専門メディア「9to5Mac」や「WIRED」などは、独特の画面比率に既存アプリが十分対応していないと指摘した。一部のアプリでは、端末を開いても画面全体を使えず、端に黒い余白が表示されるという。アプリ自体は動作するものの、広いディスプレーを十分に活用できていない状況だ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News