【10月26日 AFP】北朝鮮の国営メディアは26日、韓国軍兵士3人が負傷した非武装地帯(DMZ)での地雷爆発をめぐり、韓国側が事件をでっち上げたと非難する書簡を国連安全保障理事会に送ったと報じた。

韓国は先月、この爆発について、北朝鮮が埋設した地雷が原因だと指摘したが、北朝鮮側は事件への関与を強く否定。以降、南北間の緊張が急激に高まっている。

北朝鮮の国連常駐代表は25日、韓国が「疑わしい『地雷爆発事件』の責任を根拠なく転嫁した挑発行為」に関する書簡を国連安保理に送った。

書簡で北朝鮮は、地雷爆発事件は韓国が捏造(ねつぞう)したものだと主張。北朝鮮による南部国境の要塞化を「軍事侵攻」と決めつけ、その作業を遅らせ、妨害しようとする「陰険な妨害行為」だと非難した。

また「朝鮮半島で緊張が高まり続けていることへの責任を逃れるための茶番劇」だとも主張した。

さらに、北朝鮮が進める国境の要塞化について「国連憲章に厳格に合致した、正当かつ公正な主権の行使」だと主張する一方、作業に従事する兵士に韓国側が警告射撃を行ったことを非難した。

朝鮮中央通信(KCNA)は「これは、国際関係において、いかなる国の領土保全に対しても武力の行使または威嚇を慎む必要性を強調した国連憲章第2条4項に対する甚だしい違反だ」と伝えた。

一方、韓国外務省も先週、国連安保理議長に書簡を送り、爆発は北朝鮮が埋設した地雷によるものだと改めて主張し、「休戦協定に対する明白な違反」だと非難した。

韓国は今回の北朝鮮側の発表に先立ち、南北の境界線の正確な位置を「相互に確認」し、通信連絡網の復旧について協議するため、北朝鮮に軍事会談を提案した。

金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹である金与正(キム・ヨジョン)党総務部長は21日、北朝鮮の新たな部隊が南北境界沿いで「射撃位置に就いた」と発表していた。(c)AFP