韓国・受験生に広がる「面接の薬」…15~18歳への処方22%増、友人との分け合いも
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【10月26日 KOREA WAVE】韓国の受験生の間で、大学修学能力試験(修能)や大学別の論述試験、面接を前に、緊張を抑えるため、いわゆる「修能の薬」「面接の薬」を求める動きが続いている。関連する成分の薬の15~18歳への処方件数は、2023年から2025年に22.4%増加。友人に処方された薬を分けてもらって飲む例もあり、安易な服用が懸念されている。
大学入試の面接を準備していた女子受験生は、塾講師に勧められ、「面接の薬」と呼ばれる「インデノール」を服用した。一人で病院を訪れ、面接を控えていると伝えて処方を求めたという。医師からは服用経験を尋ねられただけで、詳しい説明はなかったとし、薬の本来の用途も知らなかった。周囲にも緊張を和らげるために服用する友人が多いという。別の高校3年の女子生徒も、9月の模試前に友人からもらった同薬を飲んだ。友人は修能の前に試して慣れておこうとしていたという。
国会教育委員会に所属する祖国革新党のカン・ギョンスク議員が健康保険審査評価院から得た資料によると、主成分プロプラノロールを含む薬の15~18歳への処方は、2026年上半期に10万件、患者数は3万2000人だった。年間処方件数は2023年の19万2000件から、2024年22万2000件、2025年23万5000件へ増加。同期間の患者数も4万7000人から5万9000人へ25.5%増えた。2025年は修能が実施された10~12月の処方が6万7000件で最多となった。月別では10月が2万5000件と最も多く、2024年も修能のあった11月が2万3000件で最多だった。
受験生向けオンラインコミュニティーにも「緊張するときにインデノールをよく飲むか」「当日に飲めば不安が減るか」など、効果を尋ねる投稿が寄せられている。
プロプラノロールは心拍数や血圧を下げ、高血圧、狭心症、不整脈などの治療に使われる処方薬だ。緊張に伴う動悸や震えを抑える場合はあるが、試験への不安そのものを取り除く薬ではない。また、喘息患者には呼吸困難が生じる恐れがあり、糖尿病患者では血糖値が下がり過ぎても、その兆候に気付きにくくなる可能性がある。
江北サムスン病院家庭医学科のカン・ジェホン教授は「インデノールは試験時の緊張を和らげるための薬ではない」と指摘。「特に、自分に処方されていない薬を友人同士で分けて飲むことは、絶対に避けるべきだ」と強調した。緊張に伴う身体反応を鎮める効果があっても、さまざまな疾患の治療に用いる薬であり、試験で震えないようにする目的だけで処方を受けて服用することは控えるべきだとした。カン・ギョンスク氏は、青少年への処方が増える中、試験や面接のための不適切な使用がないか詳しく点検するよう求めた。教育当局に対しても、入試ストレスへの対応と心理・情緒面の支援を強化すべきだと述べた。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News