【10月26日 AFP】セルビアで25日、国民議会選挙が行われ、学生主導の政治勢力「学生リスト」が勝利を宣言した。アレクサンダル・ブチッチ前大統領の右派ポピュリスト政党による14年間の政権に終止符を打った。

今回の解散総選挙は、2024年にノビサドの鉄道駅でひさしが崩落し、16人が死亡した事故をきっかけに、反政府デモが約2年間続いた末に行われた。事故の背景には腐敗があると広く受け止められ、一連のデモは、強権的な指導者スロボダン・ミロシェビッチ氏が2000年に失脚して以来、国内最大級の抗議活動に発展した。

学生リストの候補者ラドミル・サイチッチ氏は選挙本部で演説し、「暫定開票結果は、ほぼすべての投票所で学生側が大きくリードしていることを示している」と述べた。

さらに「学生たちは勝利した。セルビアが正義と自由、尊厳のある国になれるという希望も共に勝利した」と語った。

ブチッチ氏は投票終了から2時間足らずで敗北を認めた。首都ベオグラードでは、根深い腐敗の元凶とみなしてきた政権の敗北を学生リストの支持者らが祝い、歓喜に沸いた。

ブチッチ氏は支持者への演説で、暫定開票結果によると、学生主導勢力は定数250の議会で135~140議席を獲得し、単独過半数を確保する可能性があると述べた。

在任中、ロシアとの緊密な関係を維持してきたブチッチ氏は、今回の結果は外国勢力のせいだと主張した。

「国民に知ってほしい。これは、欧州のさまざまな国と、トランプ大統領にも敵対する米国のディープステート(闇の政府)の直接的な支援を受けて行われた革命が、追認されたということだ」と述べた。

25日には多くの有権者が投票所に足を運び、議会選の投票率は過去30年余りで最高となった。(c)AFP