【10月26日 AFP】欧州北部は25日、今秋初の大規模な暴風雨に見舞われ、男性1人が死亡したほか、15万世帯以上が停電し、交通機関や通信網にも影響が出た。専門家は、地球温暖化によって異常気象がさらに増えると警告している。

スコットランド南西部では倒木の下敷きになった男性が死亡。フランス北部では、マラソン大会の開催中に強風で木が倒れ、ランナー1人が負傷した。

各国当局によると、低気圧(ストーム)「ボエロ」と「オースティン」が24時間以内に相次いで通過した影響で、英国では8万2000世帯以上、フランスでは約6万世帯、ドイツでは少なくとも1万世帯が停電した。

スコットランド西部のアーガイル・アンド・ビュートでは、最大風速約37.5m/sを記録。スコットランドとイングランド北部の各地では、暴風雨で倒れた木や電線が道路や鉄道をふさいだ。

英国のエネルギー・ネットワーク協会によると、一連の暴風雨で一時的に停電した世帯は40万世帯を超えた。

当局はスコットランドとイングランドの一部地域で洪水の危険性があると警告した。

また、フランスの配電会社エネディスによると、24日のピーク時には約28万8000世帯で電力が途絶えた。25日正午時点でも、主にノルマンディー地方とブルターニュ地方の約5万9000世帯で復旧しておらず、技術者や請負業者の作業員計2600人が復旧作業に当たっている。

ドイツでは25日、「オースティン」の影響で、南西部フライブルクとその周辺の1万世帯が停電した。停電により携帯電話網も不通となったため、市内の主要病院は、診療を緊急患者に限定せざるを得なかったことを明らかにした。

ドイツ警察によると、ナシュテッテンで24日に開かれていた秋のマーケットでは強風で足場が吹き飛ばされ、2人が重傷を負った。

暴風雨はオランダやベルギーにも被害をもたらした。ベルギーの首都ブリュッセルでは24日、倒木によって4人が負傷した。

欧州北部では暴風雨の影響で、数百便の航空機が欠航または目的地を変更した。(c)AFP