梨泰院事故4年を前に開かれた追悼集会で追悼の辞を述べるハン・ソンスク(韓聖淑)首相=2026年10月24日、ソウル広場(c)news1
梨泰院事故4年を前に開かれた追悼集会で追悼の辞を述べるハン・ソンスク(韓聖淑)首相=2026年10月24日、ソウル広場(c)news1

【10月25日 KOREA WAVE】ソウルの梨泰院(イテウォン)で起きた雑踏事故から4年となるのを前に、遺族や市民が24日、市民追悼集会を開き、犠牲者を悼んだ。遺族は「10・29梨泰院事故真相究明・再発防止特別調査委員会」に対し、残された調査期間で事故の真相を究明するよう求めた。

遺族協議会と市民対策会議、行政安全省、ソウル市は同日午後5時30分から、ソウル市中区のソウル広場で「星々の光で真実へ」と題した追悼集会を開催した。2025年に続き、政府の公式招待で訪韓した外国人犠牲者18人の遺族35人も出席した。

集会は、広場の大型スクリーンに犠牲者の写真や映像を映し、一人ずつ名前を読み上げて始まった。紫色の星形ブローチを胸に着け、紫色のジャンパーを着た市民や遺族が広場に座り、犠牲者に黙とうをささげた。時折、涙を拭う参加者の姿もあった。犠牲者追悼委員長を務めるハン・ソンスク(韓聖淑)首相のほか、オ・セフン(呉世勲)ソウル市長、与党「共に民主党」のキム・ミンソク(金民錫)代表、祖国革新党のシン・ジャンシク代表らも出席した。

ハン・ソンスク氏は追悼の辞で「2025年の政府合同監査で、対応体制全体の不備と、責任者への懲戒が不十分だったことを確認した」と説明。一方で「真相究明と責任追及を求める遺族の切実な声に、十分に応えられなかった」と述べた。さらに「事故の捜査と特別調査委員会の調査が徹底されるよう、必要な支援と協力を尽くす」と表明し、遺族に向かって深く頭を下げて謝罪した。

遺族は、特別調査委員会が2025年6月に真相調査を始めてから1年以上たっても、真相が十分に明らかになっていないと訴え、市民に関心と連帯を呼び掛けた。遺族協議会のイ・ジョンミン運営委員長は「なぜ事故が起きたのか、なぜ防げなかったのか、なぜ救助されなかったのか。その真実の全容は、いまだ明確に解明されていない」と述べた。

参加者代表は市民対策会議の共同宣言を読み上げ、「特別調査委員会の調査期間が1年延長されたことで、調査結果が示されるのは、少なくとも2027年の5周年を過ぎてからになる」と指摘。「事故の真実がすべて明らかになり、遺族と生存者が日常を取り戻す日まで、ともに歩んでほしい」と訴えた。

集会に先立ち、事故現場に近いソウル市龍山区の梨泰院駅1番出口前にある「記憶と安全の道」では、献花と追悼祈祷会が開かれた。仏教、プロテスタント、円仏教、カトリックの4宗教が参加し、イスラム教徒の遺族がコーランを朗読する場面もあった。ソウル広場には、事故の追悼や記憶、災害、生命と安全などをテーマにした案内スペースも設けられた。生命安全基本法の施行令を紹介するほか、「梨泰院を記憶するカボチャのランタン」など、追悼メッセージを残せるブースも設置された。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News