北朝鮮の韓国侵攻描く「CoD」最新作、韓国で売り上げ首位
このニュースをシェア
【10月25日 AFP】人気ゲームシリーズ「コール オブ デューティ(CoD)」の最新作が、韓国で売り上げランキングの首位に立った。同作は北朝鮮による韓国への全面侵攻を描いたもので、現実の南北境界地域でも緊張が一段と高まっている。
世界的に人気を集める同シリーズの最新作「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア4」は、米国とロシアの緊張を背景に物語が展開する。
同作の23日の発売を前に、厳重に警備された非武装地帯(DMZ)内で爆発が起き、韓国兵3人が負傷。朝鮮半島の緊張がさらに高まっていた。
ゲームでは、生き残りを懸けて戦う米韓の若い兵士たちの部隊、復讐に駆られる元軍人、北朝鮮の新たな指導者を巡る権力闘争など、複数の物語が並行して展開する。プレイヤーは、この北朝鮮の指導者としてプレーすることもできる。
同作は韓国で大きな関心を集めており、世界最大級のPCゲーム配信プラットフォーム「スチーム」では、世界と韓国の両方の売り上げランキングで首位に立った。
韓国のゲーマーの反応はおおむね好意的だ。「共産主義を撲滅せよ」という意味の韓国語のスローガンをハッシュタグにしてソーシャルメディアに投稿する人もいる。
SNS「スレッズ」で「b_yeol_t」というユーザー名を使う投稿者は、「ゲームをしていて、脱水症状になりそうなほど泣いた。朝鮮戦争で戦った祖父のことを強く思い出した」と書き込んだ。
別のユーザー「ireozima_zebal」は、朝鮮半島で実際に戦争が起きた場合を連想させるとして、ゲームでの体験を「恐ろしい」と表現した。
「北が侵攻すれば、こういうことになる。国境に接する江原道が1時間以内に制圧され、われわれの防衛線はソウルのすぐ手前まで押し戻される」と投稿した。
一方で、南北の対立に満ちた歴史を娯楽に変えることへの批判も出ている。
金大中平和センターの金聖在(キム・ソンジェ)理事長は先月、韓国紙ハンギョレへの寄稿で、同作は「朝鮮戦争の悲劇や現在の南北の敵対関係を、娯楽として消費するものとして提示してよいのかという問いを投げ掛ける」と指摘した。(c)AFP