JTBC「事件班長」放送画面より(c)MONEYTODAY
JTBC「事件班長」放送画面より(c)MONEYTODAY

【10月25日 KOREA WAVE】韓国で、バスを降りる際にバイクにはねられた乗客にも一部過失があるとして、裁判所が和解勧告決定を出した。乗客は過失を認められないと反発し、異議を申し立てた。

JTBC「事件班長」によると、40代の男性は2022年11月11日午後6時16分ごろ、帰宅途中にソウル市中区の停留所からバスに乗った。目的地に着いたが、車内が混雑していて降り損ねたため、運転手にドアをもう一度開けるよう頼んだ。男性によると、ドアが開いた場所は乗降場から約1.8メートル離れた車道上だった。

男性は足が地面に着いた瞬間、バイクにはねられた。衝撃で約5メートル飛ばされて尻もちをつき、一時意識を失ったという。バイクの運転者も手首を骨折した。男性は病院で脳振盪と椎間板の一部損傷と診断された。乗降場から離れた場所で降ろしたバス側に責任があると考え、全国バス共済組合を通じて入院治療を受けた。

ところが約半年後、組合が男性を相手に訴訟を起こした。降車時に左右を確認せず、事故を防ぐための最低限の注意義務を果たさなかったとの主張だった。組合は、バスと歩道の距離も約1.8メートルではなく1メートル前後とみられ、運転手がドアを開ける時点ではバイクは見えていなかったと説明。また、椎間板の損傷は事故とは無関係の加齢性の疾患によるものとして、治療費を支払う義務はないと主張した。

男性も、バスの運転手が乗降場から離れた場所に止まり、安全を確認せずドアを開けたとして損害賠償訴訟を起こした。裁判所は、組合が男性に1300万ウォン(約155万円)を支払う内容の和解勧告決定を出した。車道で乗客を降ろしたバス運転手と、乗客の降車に注意しなかったバイク運転者の過失が大きいとする一方、「乗客にも車道に降りる際、車両の通行に注意しなかった落ち度がある」と判断した。

男性によると、組合は男性の過失を20%と主張し、男性は過失がないと反論していた。男性は、裁判所が双方の中間となる10%で和解を勧めたのではないかと受け止めている。「被害者としてただでさえつらいのに、和解勧告では、あの状況で左右を確認しなかったとされている。裁判官の判断に、さらにあきれた」と訴えた。

男性と組合はともに和解勧告決定に異議を申し立てており、判決は11月に出る予定だ。番組に出演したソン・スホ弁護士は、バスが乗降場に十分寄せて停車しなかった点を指摘。「これからは左右を全て確認しながら降りなければならないのか。判決を見守る必要がある」と述べた。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News