「ママ、怖い」娘2人乗せ飲酒運転、韓国で死亡事故…夫が1135人分の嘆願書提出
このニュースをシェア
【10月24日 KOREA WAVE】幼い娘2人を乗せ、泥酔状態で最高時速194キロまで加速し、バイクの男性を死亡させた韓国の女性について、夫が知人1135人分の署名を集め、寛大な処分を求める嘆願書を裁判所に提出していたことが分かった。一部の署名者は事件の詳しい内容を知らないまま署名したとされ、波紋を呼んでいる。
MBCエブリワン「ヒドゥンアイ」は19日の放送で、1月9日午後9時20分ごろ、忠清南道洪城郡洪北邑で起きた飲酒運転死亡事故を取り上げた。運転していた女性は、血中アルコール濃度0.211%の泥酔状態で、4歳と6歳の娘を車に乗せていた。過去にも飲酒運転で処罰された前歴があった。女性は友人宅を出た後、運転代行を頼んだが、移動途中で車を止めて代行運転手を帰した。その後、いったん帰宅してから再び車で外出した。
ドライブレコーダーには、恐怖で泣き叫ぶ娘たちの声が記録されていた。女性が「ママはあなたたちに悪いことをしていないって分かるよね」と尋ねると、娘は「分かるけど、ママ、ゆっくり走って」と懇願した。子どもたちは「ママ、ゆっくり」「ママ、怖い」と繰り返したが、女性は「静かにして」「じっとしていなさいって言ってるでしょ」「あなたたちが怖くても関係ない」と怒鳴り、運転を続けた。
制限速度は時速60キロだったが、女性はセンターラインを越え、信号無視を繰り返して最高時速194キロまで加速。前方の車を避けようとして、時速137キロでバイクに衝突した。車はその後も約100メートル走って停止した。バイクを運転していた28歳の男性は外傷性脳出血で死亡した。配達代行業者を営み、結婚を控えていた男性は、当時、交際相手の女性と帰宅途中だった。事故直後、交際相手に残した最後の言葉は「体がおかしい。動かない」だったという。
一方、運転していた女性は事故直後、男性の交際相手に「あなたのせいで、うちの子たちが驚いたじゃない」「信号無視もしていないし、時速80キロで走っていた」と主張したとされる。駆け付けた警察に対しても当初は運転を否定し、追及されて認めた。その後の取り調べでは「気が付いたときには留置場にいて、警察から人が亡くなったと聞いた」と述べ、事故当時の記憶はないと主張した。
裁判では、夫が知人1135人の署名を集めた嘆願書を提出していたことも明らかになった。夫はサークル活動で知り合いが多く、署名を依頼したという。ただ、一部の人は事件の具体的な内容を知らず、知人の頼みで署名したとされる。
一審は女性に懲役12年を言い渡し、児童虐待に関する治療プログラム80時間の受講を命じた。量刑では、自動車総合保険への加入や、子どものもう一人の親権者である夫が寛大な処分を求めた点などが考慮されたという。検察側と女性側はともに控訴した。女性は8月に始まった控訴審で、一審とは異なり容疑を認め、遺族との示談に向けた時間を求めた。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News