【10月25日 CGTN Japanese】中国科学院古脊椎動物・古人類研究所によると、同研究所の研究者らは、古代プロテオミクスと化石の形態比較を組み合わせた研究により、河北省陽原県で発見された許家窯人がデニソワ人に属することを確認し、デニソワ人を形態的特徴から識別する基準を初めて確立しました。これにより、東アジアの中期更新世における人類進化の全体像を解明する上で、重要な空白が埋められました。関連する研究成果は10月21日に国際学術誌「ネイチャー」に掲載されました。

デニソワ人はすでに絶滅した古代人類の一系統で、かつてアジアの広い地域に分布し、約30万年前から約4万5000年前まで生存していたとされています。

研究チームは、許家窯人の頭骨と下顎骨の化石から微量の骨粉を採取して古代タンパク質を抽出し、デニソワ人に特有のタンパク質の変異部位を発見しました。系統発生解析の結果、許家窯人がデニソワ人であることが確認されました。

研究チームはさらに、金牛山、大茘、華龍洞など東アジア各地で発見された古代人類の化石と比較しました。その結果、これら中期更新世の後期に生存していた古代人類の形態的特徴は、許家窯で発見されたデニソワ人の特徴と非常によく一致しており、これらの古代人類もデニソワ人の系統に属する可能性が高いことが分かりました。

今回の研究は、古代タンパク質の分析結果と形態学的研究を巧みに組み合わせることで、これまで分子レベルの分析でしか識別できなかった「謎の古代人類」デニソワ人を、化石の形態的特徴からも識別し、比較・分類することを可能にしました。これにより、東アジアの中期更新世における人類進化の全体像に対する科学界の理解が根本的に深まりました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News