【10月26日 東方新報】中国・雲南省(Yunnan)シーサンパンナ・タイ族自治州(Xishuangbanna Dai Autonomous Prefecture)にある観光施設「野象谷」で、ゾウのふんを使ったユニークな土産物が販売され、話題を集めている。複数のネットユーザーがSNSに投稿した動画によると、土産物店の前には「ここではふんを売っています」と書かれた看板が設置され、かごの中には色とりどりの球状の商品が並んでいる。珍しい商品に足を止める観光客の姿も見られた。

野象谷の公式SNSアカウントでは、これらの商品を「これまでにない特別な贈り物」と紹介している。ゾウのふんを原料にした紙のノートやポストカード、植物栽培用の土壌改良材、冷蔵庫用マグネットなど、さまざまな商品が販売されている。

10月4日、以前に野象谷を訪れたという観光客の女性は、ゾウのふんから作られたノートを購入し、知人にプレゼントしたと話した。「ノートには嫌な臭いがなかった。具体的な値段は覚えていないが、それほど高くなかったと思う」という。

野象谷のスタッフによると、これらの商品には臭いがなく、一部は今年新たに発売されたものだという。別のスタッフは、以前からゾウのふんを使ったノートがよく売れていたと説明した。また、園芸が好きな観光客の中には、ゾウのふんを利用した土壌改良材を購入する人もいるという。商品の詳しい価格については、店頭で確認する必要がある。

野象谷の公式アカウントによると、成長したゾウは1日に体重の約8%に相当する約200キロの餌を食べる。主な餌は植物の若い枝や葉、茎などだが、消化・吸収される割合は約45%にとどまる。そのため、ふんには植物繊維が豊富に含まれており、紙の原料として適しているという。

アジアゾウのふんは、洗浄や殺菌、消毒、乾燥、高温での煮沸処理などを経て紙に加工される。こうした工程によって嫌な臭いがなくなり、植物特有のほのかな香りが残るという。

一方、植物栽培用の土壌改良材は、ゾウのふんを高温で発酵させ、雑草の種子や有害な微生物を除去したものだ。植物の生育に役立つ栄養分を残しており、有機肥料として土壌の状態や肥沃度を改善する効果が期待される。

また、作物の生育に必要な養分を補給することで、品質や収穫量の向上、果物や野菜の糖度向上にもつながるとされている。観光地で生まれたゾウのふんを活用した商品は、ユニークな土産物として注目を集めるとともに、動物の排せつ物を資源として再利用する取り組みの一例にもなっている。(c)東方新報/AFPBB News