ハリポタ作者、トランスジェンダー問題について声を上げ続けると表明
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【10月22日 AFP】ファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズで知られる英作家J・K・ローリング氏(61)は21日に公開したエッセーで、「トランスジェンダーの権利擁護運動」への反対の声を上げ続けるとともに、女性の権利をめぐって法的措置を取る女性たちへの資金援助を続けると表明した。
ローリング氏は、生物学的な性別は変えられないと考えるジェンダークリティカルな見解を取っており、トランスジェンダーの権利擁護活動家や映画「ハリー・ポッター」シリーズの出演者らの怒りを買っている。
ローリング氏はトランスフォビア(トランスジェンダー嫌悪)だとの批判に対し、トランスジェンダーの権利擁護運動が女性の権利や、トイレや更衣室などの女性専用スペースに与える影響を懸念しているにすぎないと説明している。
ローリング氏は自身のウェブサイトで公開した長文のエッセーで、「私はこれからも声を上げ続け、自力では裁判を起こす費用を賄えない女性たちを支援するために、自分のお金を使い続ける」と記した。
さらに「男性が女性になれるのなら、女性というものは存在しないことになる」「あなたにとっては他人事かもしれないが、性別なんて関係ないなどと綺麗事を言っていられる立場にない何百万人もの女性にとっては大事なことだ。私はこれからも彼女たちの側に立ち続ける」と付け加えた。
ローリング氏の見解は、一部のフェミニストから熱烈な支持を集めており、言論の自由や、いわゆる「キャンセルカルチャー」をめぐる議論の拡大にも貢献したと評価されている。
一方で、強い批判も浴びてきた。
ローリング氏がこの問題について自身の見解を初めて詳しく表明したのは2020年のエッセーで、トランスジェンダーの権利擁護活動家らから激しい反発を招いた。
映画「ハリー・ポッター」シリーズで主人公を演じた俳優のダニエル・ラドクリフ氏も、ローリング氏と公然と距離を置いた一人だ。
ローリング氏は今回のエッセーを2020年のエッセーの更新版と位置付け、「私の見解は変わっていない。しかし、状況は確実に変化し、私自身のこの問題への関わり方も、理論面だけでなく実践面に及ぶようになった」と記した。
英国の最高裁判所は2025年4月、2010年平等法における「女性」の定義は生物学的性別に基づくとの判断を下した。ローリング氏や生物学的な性別を重視する活動家は、この判決を歓迎した。
だが、この判決を受け、トランスジェンダーの人々が差別を受けるのではないかとの懸念も生じている。
英国の労働党政権は今年、長らく待たれていた男女別スペースに関する新たなガイドラインを発表し、トランスジェンダーの人々を引き続き保護すると強調した。
新たなガイドラインでは、サービスが英国の2010年平等法に基づき女性専用または男性専用として分類されるためには、生物学的性別に基づいて提供されなければならないことが確認された。
公共サービスや公的機関は徐々にこのガイドラインを採用し始めている。イングランドの国民保健サービス(NHS)は先週、トランスジェンダー女性を今後、女性専用病棟に入院させない方針を発表した。(c)AFP