韓国で日本ビール人気が復活…輸入額1000億ウォン(約119億円)突破、不買運動前の水準超える
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【10月22日 KOREA WAVE】韓国で日本産ビールの人気が高まり、2026年1~9月の輸入額が1000億ウォン(約119億円)を突破した。2019年の日本製品不買運動による落ち込みから回復し、輸入ビール市場の主要ブランドとして定着するなか、メーカー間の競争も激しくなっている。アサヒとサッポロが新商品や体験型マーケティングで消費者との接点を広げる一方、キリンは韓国内での生産を開始し、供給体制の強化を進めている。
韓国関税庁の輸出入貿易統計によると、2026年1~9月の日本産ビール輸入額は7522万3000ドル(約119億円)で、前年同期の6019万7000ドル(約95億1000万円)から25.0%増加した。2019年の日本製品不買運動で急減した日本産ビールの輸入は、その後回復を続け、不買運動前の水準を上回った。2025年の輸入額は7915万ドル(約125億円)で過去最高を記録した。2026年は9月までに前年年間実績の約95%に達しており、最高記録を再び更新する可能性が高まっている。
日本産ビールの成長には、日本旅行で現地の商品に親しむ韓国人消費者が増えたことや、アサヒの「生ジョッキ缶」などの人気商品が登場したことが影響していると分析されている。韓国の酒類消費が全体的に鈍化するなか、日本産ビールはブランドごとに特色のある商品やマーケティングを展開し、消費者層を広げている。
ロッテアサヒ酒類は6月、糖質ゼロの「アサヒ スタイルフリー」を発売し、商品ラインアップを拡充した。従来の「アサヒスーパードライ」や生ジョッキ缶に加え、糖質の摂取量を気にする消費者も取り込む戦略だ。
サッポロビールを輸入・販売するエムズビバレッジは、プレミアムブランド「ヱビス」を前面に打ち出し、体験型マーケティングを強化している。9月にはソウルの商業施設「ザ・現代ソウル」で期間限定店舗「ヱビス・ザ・ラウンジ」を開設。生ビールの試飲や料理とのペアリングを紹介し、ブランドの認知度向上を図った。
一方、キリンビールを輸入・販売するハイト眞露は、韓国内での生産に踏み切った。同社は10月から全羅北道・全州工場で「キリン一番搾り」の缶ビールを生産している。日本のキリンとの技術提携により、製造方法や品質管理基準を導入。初回の生産目標は150万リットルに設定した。2027年には韓国内の販売量の約75%を現地生産で賄う計画だ。日本からの輸入に必要な時間を短縮し、安定した供給体制を確保する狙いがある。
韓国の輸入ビール市場で日本ブランドの存在感が高まるにつれ、従来の人気商品を中心とした競争は、新商品開発や現地生産にも広がっている。業界関係者は「日本産ビールは不買運動前の水準を超え、韓国の輸入ビール市場で主要ブランドとして定着した」と説明した。そのうえで「新商品の発売や体験型マーケティング、供給の安定化など、各社の戦略が多様化し、競争も激しくなっている」と述べた。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News