釜山・海雲台海水浴場を訪れ、手を振る外国人観光客=2026年5月13日(c)news1
釜山・海雲台海水浴場を訪れ、手を振る外国人観光客=2026年5月13日(c)news1

【10月22日 KOREA WAVE】韓国南部の釜山で外国人観光客が急増している。2026年1~8月の訪問者数は343万人を超え、前年同期から約108万人増加した。韓国全体の外国人観光客の伸びを大きく上回り、2025年の年間実績に迫る勢いだ。釜山駅では大きなスーツケースを引く外国人旅行者が目立ち、釜山行きの高速鉄道KTXでも外国人乗客の姿が珍しくなくなっている。

釜山観光公社が21日に発表した外国人観光客の訪問動向によると、1~8月に釜山を訪れた外国人は343万4620人で、前年同期の235万4267人から45.9%増加した。8月単月でも50万6946人に達し、前年同月比44.5%増となった。同期間の韓国全体の外国人観光客増加率23.3%の約1.9倍に当たる。

2026年の8カ月間の訪問者数は、2025年の年間実績364万3439人の94.3%に達した。新型コロナウイルス流行前の2019年の年間実績268万7743人も、すでに上回っている。韓国を訪れた外国人観光客のうち、釜山を訪問した人の割合は1~8月で22.8%だった。2025年の年間比率19.2%を上回ったが、集計期間は異なる。

国・地域別では中国が71万9260人で最多となり、台湾が71万8313人と947人差で続いた。次いで日本が40万7038人、米国が28万9382人、フィリピンが12万4356人だった。中国と台湾からの観光客は、いずれも2026年の8カ月間で2025年の年間訪問者数を突破した。米国も2025年の年間24万8529人から、2026年は8月までに28万9382人へと増加した。

観光客の増加はホテルにも表れている。パラダイスホテル釜山では、9月時点の外国人宿泊客の割合が37%に達し、例年の20%台から上昇した。ホテル関係者は「外国人スタッフの採用を拡大し、外国語教育を強化するなど、海外からの宿泊客増加に対応している」と説明した。

海外での釜山への関心も高まっている。旅行予約サイト大手エクスペディア・グループが発表した年次旅行トレンド報告書「Unpack ’27」では、釜山が「2027年の旅行先」に選ばれた。韓国の都市では唯一の選出だった。釜山関連の航空便や宿泊施設の検索件数は前年比50%増加した。同社は釜山を、ビーチや伝統市場、大都市の魅力が融合した国際的な海辺の都市と紹介している。選定には同社のサービス利用データと、16カ国の旅行者2万6000人を対象とした調査が活用された。

訪問経路別では、金海国際空港からの入国が146万7473人で全体の42.7%を占め、最多だった。韓国国内のほかの地域を経由して釜山を訪れた外国人は141万5963人(41.2%)、釜山港からの訪問者は55万1184人(16.0%)だった。前年同期比の増加率は釜山港が57.8%で最も高く、金海国際空港が47.9%、国内のほかの地域を経由した訪問が39.8%と続いた。

釜山観光公社は、K-POPなど韓国文化への関心の高まりに加え、新型コロナ流行後に強化した海外マーケティングが観光客増加につながったと分析している。中国、台湾、日本、東南アジアなどの主要市場ごとに観光客の関心を細かく分析し、従来の海洋観光にグルメ、ウェルネス、自然・文化観光を組み合わせてPRしてきた。

ただし、観光客数の増加が、そのまま地域観光産業の質的成長につながるわけではない。今後は観光客が釜山にどれだけ長く滞在し、地域でどれほど消費するかが課題となる。釜山観光公社の関係者は「新型コロナ流行後、海外での現地マーケティングに素早く切り替え、主要市場の需要に合わせた観光コンテンツをPRしてきた」と説明した。そのうえで「今後は観光客数だけでなく、滞在期間と消費額を増やすことに力を入れている」と述べた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News