【10月22日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領の盟友で実業家のイーロン・マスク氏は21日、民主党が来月の中間選挙で下院の主導権を握った場合、マスク氏の汚職疑惑や米政府内での役割を調査する方針を示していることに反発し、報復を示唆した。

マスク氏は、民主党が中間選挙に勝利した場合に同氏の活動を調査する計画を報じた米ニュースサイト、ポリティコの記事に反応し、X(旧ツイッター)に「剣を取る者は剣で滅びる」と投稿した。

さらに、陰謀論の拡散にも頻繁に利用している同プラットフォームで、「私にけんかを売る者は、私が操り人形だけでなく、裏で糸を引いている真の黒幕を暴き出し、追及することを理解すべきだ」と警告した。

資産が1兆ドル(約158兆円)を超え、世界初の「兆万長者(トリリオネア)」となったマスク氏は、トランプ大統領率いる共和党への主要な資金提供者で、同大統領に頻繁に助言している。また、自身が率いる宇宙開発企業スペースXを通じて、政府契約を大量に受注している。電気自動車(EV)大手テスラも支配している。

マスク氏は2024年大統領選で巨額の資金を投じてトランプ氏の復権を後押しした後、米政府支出と約30万人の連邦職員を削減するという物議を醸した計画を主導した。

現在、共和党は上下両院の多数派を握っている。だが、11月3日の中間選挙では、民主党が少なくとも下院で多数派を奪還すると予測されている。

民主党が下院の多数派を握れば、証言を強制する権限を持つ強力な調査委員会を掌握することになり、マスク氏が主要な調査対象となる見通しだ。

民主党の有力議員ゾーイ・ロフグレン氏はポリティコの記事で、「利益相反の数の多さには驚かされる」と語った。(c)AFP