北朝鮮タンカー3隻、中国・竜口港に相次ぎ寄港…石油供給拡大の可能性
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【10月22日 KOREA WAVE】北朝鮮のタンカーが最近、中国山東省の竜口港に相次いで入港したことが確認された。石油貯蔵施設のある埠頭に停泊した形跡もあり、中国が北朝鮮への石油供給を拡大した可能性が浮上している。
米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が船舶追跡サービス「マリントラフィック」の資料を確認したところ、北朝鮮のタンカー「ポムサン1号」が16日、竜口港の埠頭に数時間停泊していた。停泊地点を衛星写真と照合すると、埠頭のすぐ前には大型の石油貯蔵施設があった。石油の積み込みを目的に入港した可能性を示すものだ。
ほかにも、北朝鮮のタンカー「ペギャンサン1号」と「チルレ号」が9~10日に竜口港に寄港し、約1日滞在した後に出港したことが確認された。欧州連合(EU)は12日、「ペギャンサン1号」の運航会社「ペギャンサン海運」を、ロシア産石油精製品の取引に関与した疑いで制裁対象に加えた。同船が竜口港を出てから2日後の措置で、海外からの石油輸入に使われてきたことを示唆している。
竜口港は山東省北部の渤海沿岸にある。従来、同港で確認されていた北朝鮮船は主にばら積み船や貨物船だったが、最近はタンカーの活動が大きく増えたとみられる。新義州と丹東を結ぶ新鴨緑江大橋の開通など、中朝貿易の活発化も影響している可能性がある。
中国はこれまで、北朝鮮に燃料用の石油精製品を供給していないと主張してきた。このため、中朝の接近に伴い、制裁に抵触する形で燃料用精製品の供給を始めた可能性も指摘される。国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議は、北朝鮮による石油精製品の輸入を年間50万バレルに制限している。各国は供給量を毎月、対北朝鮮制裁委員会に報告する義務がある。VOAが2026年上半期の中国税関総署の貿易資料と、中国が国連に提出した報告を比較した結果、中国が北朝鮮に供給していたのは、主にアスファルト原料の石油アスファルトや潤滑油など、燃料以外の製品だった。
一方、中国沿岸では、正式な入港が確認できていない北朝鮮タンカーの動きも頻繁に捉えられている。VOAは13日、北朝鮮のタンカー「クムリョン3号」が寧波・舟山付近の海域で位置情報の発信を途絶えさせた後、上海沖を北上していたと報じた。寧波・舟山付近は、制裁違反に当たる船舶間の違法な積み替え「瀬取り」が確認されてきた海域でもある。9月には、国連の制裁対象となっている北朝鮮タンカー「ナムサン8号」も、中国沿岸海域で位置情報を発信していた。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News