ソウル市内の販売店に並ぶ白菜や大根など、キムジャン用の食材=2025年11月2日(c)NEWSIS
ソウル市内の販売店に並ぶ白菜や大根など、キムジャン用の食材=2025年11月2日(c)NEWSIS

【10月21日 KOREA WAVE】冬に備えてキムチをまとめて漬ける韓国の習慣「キムジャン」が変わりつつある。家族の人数が減り、作業の負担を避けて市販品を買う人が増えている。かつて10月末になると、スーパーや伝統市場は準備客を迎えるために忙しくなり、材料を確保するため事前予約を受ける店もあった。最近は材料を売る店で客が減る一方、パック入りキムチの売り場には季節を問わず人が訪れている。

「昔は家族も、一緒に食べる人も多く、白菜50株分のキムチを漬けていました。でも、子どもたちは独立し、食べる人がいません。キムジャンをしなくなって、もう10年です」「家族が減り、数年前から買っています。パック入りの方が割高でも、人数が少なければその方がいい。今どき、苦労してキムジャンをする人はあまりいません」。買い物客からは、こうした声が聞かれた。

ソウル市鍾路区と中区の伝統市場では14日、外国人観光客でにぎわう場所とは対照的に、白菜などの農産物や粉唐辛子、塩辛を扱う店は閑散としていた。中部市場で青果店を営む70歳の店主は「キムジャン期の白菜の販売量は毎年20%ほど減っている気がする。若い人はたいていキムチを買い、高齢者や飲食店が時々買いに来る程度だ」と話した。近くで粉唐辛子を売るキム・ギョンヒさん(62)も「季節になっても、買う人は1日2~3人いるかどうか。核家族化が進み、子どもが独立したり、独り暮らしになったりして、客が大きく減った」と語った。

一方、同日午後の麻浦区の大型スーパーでは、パック入りキムチの棚に客が相次いだ。市場ではほとんど見なかった若者も目立った。高齢の夫婦が賞味期限を比較し、店員が30代とみられる男性に「独り暮らしならこちらがおすすめです」と案内する姿もあった。孔徳洞に住む80歳の買い物客は「以前は家族が集まって漬けたが、今は違う。材料が高いからというより、家に人がいないし、作業も大変なので買っている」と説明した。ほかにも「昔よりおかずの種類が増えた」「何十株も漬けるのは大変」「少量でも味や品質の良い商品がある」といった声が聞かれた。

「2025キムチ産業実態調査分析報告書」では、キムチの調達方法として「市販品を購入する」が前年比2.4ポイント増の37.5%で最も多かった。自分で漬ける割合は21.8%にとどまった。今後、自家製の量を減らして韓国産の市販キムチを買う予定の人は38.2%。逆に、自家製を増やして市販品を減らす予定の人は12.8%だった。

仁荷大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は「単身世帯が増え、少量をこまめに買う方が経済的だと感じるようになった」と分析。食品企業の技術向上や、家事の身体的負担を減らそうとする家族文化など、複数の要因が重なっていると説明した。

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