殉職したキム・ジンソク消防隊員の弔問所に置かれた6歳の娘の手紙=SNSより(c)MONEYTODAY
殉職したキム・ジンソク消防隊員の弔問所に置かれた6歳の娘の手紙=SNSより(c)MONEYTODAY

【10月21日 KOREA WAVE】韓国・京畿道富川市の工場火災で殉職したキム・ジンソク消防隊員に、幼い娘が宛てた手紙が公開され、悲しみが広がっている。与党「共に民主党」のソン・ヨンギル元代表は18日、弔問所に置かれた娘の手書きの手紙を撮影し、SNSに投稿した。

「会いたいパパへ」で始まる手紙には、「パパ、こんにちは。ハユンです。パパは昨日亡くなったけれど、今もとても会いたいです。私たちは今、葬儀場にいます」とつづられていた。続いて「それから、私は知っています。パパが私を一番愛してくれていたこと」と記し、「会いたいパパ、いつか必ずまた会おうね。その時、私はきっと大人になっていると思います」と呼びかけた。

最後には「愛しているよ。会いたいパパ。愛しているよ」と書き、ハートを添えた。手紙の片隅には「出動」の文字と、赤色と青色の消防車も描かれていた。

ソン・ヨンギル氏は17日、順天郷大学富川病院の葬儀場に設けられた弔問所を訪れた。「遺影の前に置かれた、6歳のハユンちゃんからパパへの手紙を見て、涙が込み上げた」と述べた。また、夜勤を終えて交代する時間に火災を知り、使命感から現場へ駆け付けたと説明。「人は避難した後の無人の空間だったというのに、消火のため建物に入った現実が、悲しみを深める」とした。「愛する妻と娘を残し、なぜこのように旅立つことになったのか」と悼み、「消防隊員が家族に告げる出勤のあいさつが、最後の別れになる悲劇を防ぐため、最善を尽くす」とつづった。

キム・ジンソク氏は16日午前8時38分ごろ、富川市の金属射出・印刷工場で起きた火災の消火活動中に心停止状態となった。病院へ搬送されて治療を受けたが、17日午前0時55分に亡くなった。火災では、ほかの消防隊員5人と工場関係者2人も負傷した。警察は33人の捜査チームを設置し、工場に保管されていた約180缶の引火性物質の成分や管理状況などを調べている。

消防庁はキム・ジンソク氏を1階級特進とした。イ・ジェミョン(李在明)大統領は17日夜に弔問し、玉条勤政勲章を追贈して遺族を慰めた。告別式は19日午前10時から、富川室内体育館で京畿道による葬儀として営まれる予定だ。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News