「第二の家だった」…韓国・蚕室野球場、44年の歴史に幕へ…ファンも露店商も惜別
このニュースをシェア
【10月21日 KOREA WAVE】ソウル市松坡区の蚕室野球場が、2026年のシーズン終了後、44年の歴史に幕を下ろす。10月20日には、現在の球場で最後となるかもしれない試合を見届けようとファンが集まり、長年営業してきた露店商も別れを惜しんだ。
この日の午後6時30分からは、LGとKIAタイガースによる2026年ポストシーズン準プレーオフ第3戦が予定されていた。前の2試合で連敗したLGは、この日も敗れれば、現在の蚕室野球場での最後の試合となる。勝てば21日の第4戦まで同球場で戦える。
LGツインズのファン、チョン・ドハさん(25)は球場を見つめながら、「私にとって蚕室野球場は第二の家です。ここで使ったお金も時間も多いので、寂しいですね」と話した。5歳から20年間、LGを応援してきたというチョン・ドハさん。「祖父がMBC青龍の時代からのファンで、ユニホームも譲り受けました」と振り返り、「今日勝っても、明日が蚕室での最後の試合。勝ち負けに関係なく寂しいです」と語った。
今季限りで解体される球場で、最後の試合になるかもしれない。そんな思いから、この日はひときわ熱い声援が響いた。球場の各所を撮影し、最後の姿を写真に残すファンもいた。2010年代の大学生時代からLGを応援してきたイ・ユジンさん(30代)は、友人とおそろいのユニホームで来場した。「LGファンにとって、今日は最後の日ではありません。準プレーオフで初勝利を挙げる日です」と冗談めかしながら、「負けたとしても蚕室での最後の試合なので、楽しんで帰ります」と話した。
斗山ベアーズのファン、キム・イェジさん(29)も「斗山の本拠地なので思い出がたくさんあり、愛着があります」と語った。「球場がなくなるのは寂しいですが、チームがなくなるわけではないので、これからも試合を見続けます」と述べた。いつも自宅で応援していたイ・スビンさん(34)は、今回が初めての蚕室観戦だという。「初めてチケットの予約に成功しました。これまでは時間が取れませんでしたが、今日が最後かもしれないので、来ました」と笑顔を見せた。
球場の外で長年営業してきた商人たちも、寂しさを隠せなかった。球場前で40年間商売を続けてきた露店商は「長く営業してきたので、これが最後の試合になるかもしれないと思うと寂しい」と語った。一方で「今後は代替球場となるオリンピック主競技場の前に店を移す予定です」と明かした。
蚕室野球場は1982年に開場し、LGと斗山の本拠地として親しまれてきた。2026年のシーズン終了後に解体される予定で、新しいドーム球場が完成する2032年まで、両球団はオリンピック主競技場を仮本拠地として使用する予定だ。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News