韓国の投資に言及したアラスカLNG計画、事業費最大2倍の可能性…米コンサルが警告
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米アラスカ州議会に助言するコンサルティング会社が、445億ドル(約7兆400億円)以上と見積もられているアラスカ液化天然ガス(LNG)パイプライン計画について、事業費が想定の最大2倍に膨らむ可能性があると警告していたことが、10月20日に分かった。
エネルギーコンサルティング会社「ガフニークライン」は2025年12月、州議会の依頼でまとめた報告書で、同計画を「これまでに進められたLNG事業の中でも、最も資本集約的な事業」と位置付けた。同計画は、アラスカ北部ノーススロープで生産する天然ガスを全長約1287キロのパイプラインで南部に運び、液化してアジアなどに輸出するもの。巨額の事業費が障害となり、長年にわたり実現が難航してきた。
トランプ大統領は9月30日、韓国が米国のエネルギー事業に最大2000億ドル(約31兆6000億円)を投資する計画で、このうち約540億ドル(約8兆5400億円)がアラスカLNG計画に投入されると一方的に発表した。ただ、これは米韓間で合意された内容ではない。
ガフニークラインは「世界各国の事例を考慮すると、実際の事業費は440億ドル(約6兆9600億円)を上回る可能性がある」とし、最大の障害は巨額の資本コストと、それに伴う費用上昇リスクだと指摘した。これまでの事業費は、初期の実現可能性調査に用いる「クラスV」水準の概算にとどまり、実際の費用との誤差はマイナス50%からプラス100%に及ぶ可能性があるという。現在の見積額の最大2倍まで膨らみ得ることを意味する。
同社は、米政府が通商交渉で韓国など東アジア諸国にLNG購入を促すことはできても、最終的には企業の採算性の判断に左右されると分析。「事業は結局、企業間の商業契約にかかっており、政府の役割は契約の促進にとどまる可能性が高い」とした。
さらに、既存の事業費見積もりには依然として大きな不確実性があり、LNG関連費用の上昇など市場環境の変化によって、時間の経過とともに信頼性が低下していると懸念を示した。経済性を判断するには、より精密な基本設計(FEED)で投資額を確定する必要があると強調した。
開発を主導するグレンファーン・グループは6月、州上院財政委員会で、年間生産能力2000万トンの同計画に総額445億~545億ドル(約7兆400億~8兆6200億円)が必要と見積もっていた。ただ、これも多くの部分が初期段階の概算にすぎないとの指摘が出た。
日本エネルギー経済研究所(IEEJ)も6月の報告書で、同グループの見積もりに設備ごとの推計誤差を反映すると、事業費は最大683億ドル(約10兆8000億円)に増える可能性があると試算した。同研究所は、過去に参画を検討した米国の主要投資企業が依然として積極的な姿勢を見せていないと指摘。より信頼性の高い事業費の算定と、アラスカ州の減税措置が整うのを待つ必要があるとした。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News