「半導体大展(SEDEX)2026」のサムスン電子ブースで説明を聞く高校生たち=15日午前、ソウル市江南区のCOEX(c)news1
「半導体大展(SEDEX)2026」のサムスン電子ブースで説明を聞く高校生たち=15日午前、ソウル市江南区のCOEX(c)news1

【10月21日 KOREA WAVE】韓国最大の半導体専門展示会「半導体大展(SEDEX)2026」で、サムスン電子とSKハイニックスのブースに学生が集中する一方、素材・部品・装置を扱う中小・中堅企業のブースは比較的閑散としていた。半導体業界が好況に沸く中でも、人材の大手集中による採用難が浮き彫りになった。

15日午前、会場のソウル・COEXには、全国各地から団体見学に訪れた制服姿の高校生が目立った。多くが向かったのはサムスン電子とSKハイニックスのブース。列に並んで社員の説明を聞き、企業ロゴを背景に記念写真を撮っていた。

慶尚南道密陽市にある韓国ナノマイスター高校1年のキム・ギュミンさんは「卒業と同時にサムスン電子に入社できると思って、ナノ分野の専門高校に進んだが、現実はそうではなさそうだ」と不安を口にした。半導体への関心が高まり、関連分野を学ぶ学生も増えて、就職競争が激しくなったと感じているという。

友人たちも「半導体を知らなかった生徒まで、最近は皆、SKハイニックスに行きたいと言っている。サムスン電子より業績連動賞与が多いからだと思う」と話した。

大学生にも大手の人気は高い。SKハイニックスのブースを見学した檀国大学融合半導体学科の学生たちは、「人気は非常に高い」と口をそろえた。

ただ、好業績がそのまま採用人数の増加につながっているわけではないと感じていた。3年のソン・ジョンウさんは「企業と連携した契約学科が別にある。一般の学科の学生は、その採用枠を除いた残りの枠で競争しなければならず、入社は簡単ではない」と語った。

契約学科は、大学と企業が契約を結び、企業が必要とする人材を育成する仕組み。サムスン電子は成均館大学や延世大学、韓国科学技術院(KAIST)など、SKハイニックスは高麗大学、西江大学、漢陽大学などで半導体関連の契約学科を運営している。

一方、出展した半導体企業約300社の多くのブースは、比較的落ち着いていた。学生が記念品を受け取るために立ち寄ったり、展示物を通りがかりに眺めたりする程度の場所もあり、好況下でも人材確保に苦しむ中小・中堅企業の実情がうかがえた。

素材・部品・装置関連企業の代表は「2025年までは業界の不況が採用難の原因だったが、好況の今は多額の賞与を出す大手に人材が集中し、苦労している」と訴えた。

韓国半導体産業協会は、こうした企業の採用を支援するため、会場で採用フェアを開催した。参加した会員企業は19社で、2025年の約3倍に増えた。

協会関係者は「大手以外にも経営基盤のしっかりした中小・中堅企業は多いが、就職希望者には十分知られていない。半導体企業への就職を望む若者と、優秀な人材を必要とする企業を結び付ける役割が必要だった」と説明した。

参加企業は9月21~30日に協会を通じて応募書類を受け付け、約360人が応募。書類選考を通過した人を対象に、10月15~16日の2日間、対面面接を実施する日程を組んだ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News