【10月20日 CGTN Japanese】10月中旬、2026年中国テニスオープンが閉幕しました。複数の指標で過去最高を更新し、中国のプロテニス大会市場の成長に注目が集まっています。大会組織委員会によると、今大会のチケット収入は1億3200万元(約31億1690万円)で、前年同期比48%増となりました。大会期間中の関連消費額は5500万元(約12億9870万円)を超える見込みで、同55%増となりました。ライセンス商品の売上高は2800万元(約6億6000万円)と、前年の2倍に達しました。

今大会では、選手の鄭欽文(ジェン・チンウェン)が優勝しました。鄭選手は競技面だけでなく、商業面でも存在感を示しています。米経済誌フォーブスが発表した2026年のテニス選手収入ランキングでは、2260万ドル(約35億6000万円)で7位に入りました。このうち97%をスポンサー契約などによる収入が占めています。ナイキやディオールをはじめとする複数のブランドと契約しており、スポーツ用品や高級品に加え、自動車、日用消費財、テクノロジー、金融など幅広い分野の企業がスポンサーとなっています。

世界の数あるスポーツ競技の中でも、テニスは高い商業価値を持つ競技の一つです。中国テニスオープンに対する国際市場の期待も高まっています。大会組織委員会によると、今大会のスポンサー企業は31社で、このうち10社が新規契約、7社が契約を更新しました。海外スポンサーの割合は半数を超えています。

北京のスポーツコンサルティング業界関係者はメディアの取材に対し、市民がチケットを購入して会場で観戦しようとする意欲は、中国のテニス消費市場が成熟しつつあることの表れだと分析しました。また、今大会は国慶節の大型連休と重なったため、熱心なテニスファンだけでなく、テニスに関心を持つ幅広い層もチケットを購入して観戦を楽しんだと指摘しています。

チケット収入以外の経済効果も注目されます。今大会では北京市内3カ所に「超現場」と呼ばれる観戦会場を設け、超高精細映像技術による臨場感のある観戦体験を提供しました。また、通りがかりの市民や観光客も気軽に観戦できるよう、複数の「第二会場」も設置しました。集計によると、会場外での観戦者数は累計約120万人に上り、飲食などの消費額は1億8000万元(約42億5000万円)を超えました。

北京大学国家体育産業研究基地の専門家は、中国テニスオープンが大会関連施設に十分な付帯施設や多様な消費の場を整備している点は、他のスポーツ競技にとっても参考になると指摘しています。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News