SBS「ニュースハンターズ」の放送画面(c)MONEYTODAY
SBS「ニュースハンターズ」の放送画面(c)MONEYTODAY

【10月20日 KOREA WAVE】韓国で老後を過ごすために地方の住宅を購入した老夫婦が、引っ越しを前に建物を無断で解体される被害に遭った。解体を主導したのは住宅を売却した前所有者の叔父で、相続を巡る争いが背景にあったという。SBSの報道番組「ニュースハンターズ」が12日、伝えた。

夫婦は2024年8月、忠清南道洪城郡の住宅と土地を5500万ウォン(約650万円)で購入した。古い住宅の排水設備や浄化槽を修理し、内装も改修。テレビや冷蔵庫、ベッドなども買いそろえ、修繕費などに約3800万ウォン(約450万円)を追加で支出した。

ところが、引っ越しを前に住宅を訪れると、建物は解体され、がれきの山になっていた。数日間留守にしていた間に、家電や家具もすべて壊されていた。

金属製の屋根材や門扉のほか、暖房用ボイラーに入れていた燃料もなくなっていた。夫婦は、売却できそうな金属類がすべて持ち去られ、壊れた木材などだけが残されていたと訴えた。

通報後、前所有者と叔父が相続を巡って争っており、叔父が掘削機の運転手を連れてきて住宅を解体したことが判明した。夫婦はすでに購入手続きを終え、所有権の移転も受けていた。

購入直後から不審な出来事は起きていた。修繕を始めると、門に「財産紛争中なので家の構造を変更しないこと。違反すれば民事・刑事上の責任を問う」と書かれた警告文が貼られた。

住宅の周囲をうかがったり、門を開けようとしたりする人物が現れ、門の前に排便されることもあったという。

夫婦が前所有者に相談すると、相続できなかった親族による嫌がらせだろうと説明され、「心配しなくていい」と言われた。地元の郡庁や弁護士からも売買に問題はないとの回答を受け、引っ越しの準備を進めていた。

叔父は2025年の刑事裁判で懲役6カ月、執行猶予1年の判決を受けた。しかし、事件から約2年が経過しても住宅は復旧されず、被害の賠償も受けていない。

叔父は古い住宅の価値を500万ウォン(約59万円)と見積もり、同額を示談金として提示したとされる。一方、夫婦が住宅と土地の購入、修繕、家財の準備に費やした金額は計9300万ウォン(約1100万円)に上る。

夫婦は以前住んでいた借家の家主に頼み、再び住まわせてもらうことになった。現在は家賃を払いながら暮らし、叔父に対する損害賠償請求訴訟を進めているという。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News