労働新聞(c)news1
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【10月20日 KOREA WAVE】北朝鮮は15日、日本海で2種類の潜水艦発射戦略巡航ミサイル(SLCM)を試験発射したと発表した。専門家は、3000トン級の戦術核攻撃潜水艦「金君玉英雄」から「ファサル2型」と「プルファサル3-31型」を発射した可能性を指摘。異なるミサイルを組み合わせ、米韓の防衛網を混乱させる狙いがあると分析している。

朝鮮中央通信によると、ミサイル総局が14日に試験発射を実施した。キム・ジョンシク(金正植)朝鮮労働党軍需工業部第1副部長、チャン・チャンハ(張昌河)ミサイル総局長、海軍の水中兵器システム技術者らが立ち会った。キム・ジョンウン(金正恩)総書記は視察しなかったとみられる。

同通信は、試験が水中戦闘システムの即応態勢を点検し、海軍の戦略任務遂行能力を高めることに寄与したと説明。「戦争抑止手段の高い信頼性と能力を示した」とし、周辺国の安全に悪影響は与えなかったと主張した。

潜水艦発射巡航ミサイルは、水中から発射され、低い高度を飛行して敵の主要基地や後方の戦略目標を精密攻撃する兵器だ。発射地点や飛行経路を探知しにくく、事前の備えや迎撃が難しい。

専門家は、公開写真に写った潜水艦の艦橋が、これまで北朝鮮メディアが伝えた「金君玉英雄」の形状と一致すると指摘。同艦級から、長距離型と短縮型のSLCMを発射した可能性があるとみている。

写真では、一方のミサイルがほぼ垂直に、もう一方が60~70度の角度で発射される様子が確認された。大きさや発射方式の異なる2種類を、一つの潜水艦の統制システムで運用できる能力を示す意図がうかがえる。

軍や専門家は、垂直発射管や魚雷発射管などを使った可能性を指摘している。

韓国統一研究院のホン・ミン上級研究委員は、点火位置が水面に近いことは確認できるものの、静止画だけでは水中で点火したかどうかは分からないと説明した。

連続発射時に船体の前後の傾きや深度を保つ能力は一定程度確認されたとする一方、浮上状態か潜望鏡深度で発射した可能性が高く、深く潜った状態での連続発射能力が実証されたわけではないと評価した。

専門家は、長距離型と短縮型の飛行データを同時に集め、開発中の原子力潜水艦に搭載するミサイルを選ぶための試験だった可能性も挙げる。

ホン・ミン氏は、韓国の原子力潜水艦導入の動きや海軍力の差に対し、ミサイルの種類や発射システムの多様化で補う「非対称対応」の一環と分析した。

「射程や速度、接近方向の異なる2種類を時間差で発射すれば、防空網は異なる時間帯や方向の標的に同時に対応する必要があり、迎撃の負担が増す」と説明した。

今回の発射について、韓国軍当局による別途の発表はなかった。韓国軍は北朝鮮の弾道ミサイル発射を即時発表しているが、巡航ミサイルはその対象に含まれない。

ただ、北朝鮮は巡航ミサイルにも小型核弾頭を搭載できると主張している。韓国軍合同参謀本部は「北朝鮮のミサイル発射動向を継続して追跡・監視している」と述べた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News