北朝鮮、韓国との境界付近で「深刻な事態」と警告
このニュースをシェア
【10月19日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹である金与正(キム・ヨジョン)党総務部長は19日、韓国との境界付近で「深刻な事態が生じている」と警告し、同地域への「戦術兵器」の追加配備を検討していると明らかにした。国営メディアが伝えた。
核兵器を保有する北朝鮮は最近、兵器の試験を頻繁に実施しており、南北間の緊張が高まっている。人工知能(AI)を使って標的を探知・追跡する「新型」の精密誘導魚雷システムの試験もその一つだ。
朝鮮中央通信(KCNA)が英語で配信した談話によると、与正氏は「現在、南部国境の情勢は非常に不安定だ」と指摘し、「韓国軍のならず者たちの無謀な行動によって、南部国境では深刻な事態が生じている」と述べた。
与正氏は、韓国軍による警告射撃や宣伝用拡声器による放送のほか、「地雷爆発の茶番劇」と呼ぶ事案を挙げて「越えてはならない一線を越えた」と主張した。
先月、南北朝鮮を隔てる非武装地帯(DMZ)内では、韓国軍兵士3人が負傷する爆発事案が発生したが、北朝鮮は関与を否定している。
韓国軍と国連軍司令部による合同調査では、爆発は南北境界の韓国側に北朝鮮が埋設した地雷によって引き起こされたと結論付けられた。
こうした状況下で発表された談話で与正氏は、「わが軍の指導部は、不測の事態に対応するための先制的かつ制圧的な措置として、南部国境への戦術兵器の追加配備を検討している」と述べた。ただし、具体的な攻撃手段については明らかにしなかった。
また「韓国に対する拡声器を用いた放送の再開や、その他の必要かつ適切な措置」も検討しているとし、こうした事案が続けば「韓国政府は必ず後悔し、制御不能なほど恐ろしい危険に直面することになる」と警告した。(c)AFP