イタリアの「ミラノ・ビューティーウィーク2026」で、韓国コスメブランド「MISSHA」の担当者から商品説明を受ける来場者=エイブルC&C提供(c)news1
イタリアの「ミラノ・ビューティーウィーク2026」で、韓国コスメブランド「MISSHA」の担当者から商品説明を受ける来場者=エイブルC&C提供(c)news1

【10月19日 KOREA WAVE】韓国コスメの輸出先が、米国に続いて欧州へ広がっている。英国とオランダ向けは前年同期比で3桁の伸びを記録し、主要市場に浮上。輸出先の多様化に伴い、中国への依存度も低下している。

韓国政府は、人工知能(AI)による肌診断や自動調合機器を使うオーダーメード化粧品の規制も緩和し、製品輸出に加えてサービス分野の成長を後押しする方針だ。

食品医薬品安全処によると、2026年1~9月の化粧品輸出額は前年同期比31.1%増の111億ドルと暫定集計された。1~9月として過去最高で、2025年の年間実績114億ドルに9カ月で迫った。

英国向けは179.3%増の4億4300万ドル、オランダ向けは292.6%増の3億6900万ドル、ポーランド向けは58.6%増の3億2200万ドルだった。国別順位は、それぞれ5位、8位、9位となった。

2025年に初めて最大の輸出先となった米国は、40.6%増の23億5000万ドルで首位を維持。輸出全体の21.1%を占めた。日本は8億8900万ドルで3位を守ったが、伸び率は8.6%にとどまった。

英国の小売大手ブーツは2月に公表した報告書で、2025年の韓国コスメの売り上げが約5倍に増え、韓国のスキンケア商品が11秒に1個売れたと説明。2026年は香水やヘアケアにも商品群が広がると見込んだ。

一方、中国向けは0.4%増の15億8000万ドルだった。輸出全体に占める比率は、2022年同期の46.7%から14.2%へ低下した。米国市場の成長に欧州の拡大が加わり、輸出先の分散が鮮明になっている。

政府は美容と技術を組み合わせた新事業の育成にも乗り出す。14日の経済関係閣僚会議で発表した支援策には、AIや自動化機器を使うオーダーメード化粧品の店舗で、調合管理者1人が複数店舗を管理できるようにする規制緩和を盛り込んだ。

従来の規制のサンドボックス制度による実証特例を、正式な制度に移す狙いだ。政府は2022年、リリーカバーの化粧品即時調合・販売サービスに対し、管理者1人で5店舗を管理する運営計画の提出などを条件に、実証特例を認めていた。

さらに、18カ国の約1万7000人分の肌の特徴を蓄積したデータバンクを、2027年からAI学習に適した形へ改編する。食品医薬品安全処は、各国の規制情報の提供や国際的な規制調和への協力なども続ける。

イ・ソヨン中小ベンチャー企業相は9月の国会人事聴聞会で、2011年の化粧品法全面改正を韓国コスメ成長の背景に挙げ、長期的に産業へ好影響を与える規制改革を進めたいと表明していた。

食品医薬品安全処のキム・ジヨン化粧品政策課長は、制度改善と普及に向けた指針を用意すれば、オーダーメード化粧品市場にも十分な成長の可能性があると述べた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News