韓国の大学入試、AI眼鏡対策で毎時間チェック…試験監督の教員に負担
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【10月19日 KOREA WAVE】韓国の2027年度大学修学能力試験(修能)まで約1カ月となる中、人工知能(AI)搭載のスマートグラスを使った不正行為への監視強化により、試験監督を務める教員の負担が増しそうだ。試験時間ごとに眼鏡をかけた受験生全員を確認する必要があるうえ、検査に伴う苦情や紛争への支援策も不十分だと指摘されている。
教育関係者によると、教育省は2026年の修能で、各試験時間に眼鏡を着用した受験生全員を確認する方針だ。AI眼鏡は使用せず所持しているだけでも不正行為とみなされる。発覚すれば、その年の試験が無効となり、翌年の受験資格も制限される。
課題は、AI眼鏡と一般の眼鏡を見分けにくいことだ。外観が似ており、目視での判別は難しい。電波探知機も、すぐに代替手段とはならない。
チェ・ギョジン(崔教振)教育相は7日の国会教育委員会の国政監査で、試験会場ごとの環境の違いによって誤検知が起こり得ると説明。今回の修能での導入は難しいとした。
結局、識別は試験監督の目視と判断に頼らざるを得ない。受験生が抗議したり、検査を拒んだりする可能性もある。追加の確認に時間がかかれば、他の受験生の試験にも影響しかねない。
教育省は監督者向けの研修動画を制作し、AI眼鏡の種類や見分け方、作動時に見られる特徴的な動作などを案内する予定だ。
しかし、現場からは研修だけでは不十分との声が上がる。監督者は不正の有無を確認しながら試験の進行を管理し、受験生からの抗議や苦情にも対応しなければならない。
従来の監督業務にも負担がある。教員は会場準備や事前研修、長時間の監督を担い、健康上の問題があっても担当を断りにくいとの訴えが出ている。
全国中等教師労働組合は15日、監督者の勤務環境改善と国の責任強化を求める全国の教員による署名活動を始めた。
組合はAI眼鏡の確認を支援する人員の確保や、現場の対応手順と責任主体の明確化を要求。署名を教育省、韓国教育課程評価院、各市・道の教育庁に提出し、今回の修能から適用する改善策と中長期的な対策を求める方針だ。
専門家も、試験まで約1カ月に迫る中、不正行為への対応手順と監督者を守る仕組みを具体化すべきだと強調する。
光州教育大学のパク・ナムギ名誉教授は「スマートグラスの確認手順、受験生が検査を拒否した場合の措置、監督者の権限と責任の範囲を明文化した詳細なマニュアルが必要だ」と指摘した。
さらに「マニュアルに従って対応した監督者が事後的に責任を負わないようにし、受験生にも試験前に関連ルールを十分に周知する必要がある」と述べた。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News