【10月19日 AFP】カナダのマーク・カーニー首相は18日、西部アルバータ州の軍基地で火災が発生し、兵士4人が死亡、数十人が負傷したと発表した。同軍にとって、平時にカナダ国内で起きた最悪の惨事の一つとなった。

火災は17日、アルバータ州のウェーンライト基地で発生した。

カーニー氏は、火災の原因について詳細を明らかにしなかったが、「深い悲しみとともに、現時点で軍人4人が命を落とし、遺族には通知が行われた。他にも数十人が重傷を負った」と述べた。

「これは平時にカナダ国内でカナダ軍が経験した最悪の惨事の一つだ」とも付け加えた。

当局者が18日の記者会見で明らかにしたところによると、負傷者のうち19人が重篤な状態にあり、8人は容体が安定している。また、12人は応急処置後に歩いて移動できる状態となった。

カナダ国防省によると、火災は17日午後4時(日本時間18日午前7時)ごろ、基地内の訓練区域で発生した。

ウェード・ラトランド少将は記者団に対し、アルバータ州の草原で屋外訓練を行っていた兵士らが、迫る炎に不意を突かれたと説明。「当初、火が見えなかったが、わずか30秒から1分で炎が目の前まで迫ってきた」と述べた。

また、「火災は訓練区域内で発生し、設置されていた防火帯を越えて延焼した。自治体当局と協力して鎮火した」と説明した。

ラトランド氏によると、捜査当局が火災の原因を特定するまでには「少なくとも1か月」かかる見通しだ。

同氏は、弾薬が石油・ガスのパイプラインに命中した可能性があるとの見方がインターネット上で広がっていることについても言及し、「爆発があったとの報道を耳にしたかもしれないが、石油・ガス関連施設や外部からの妨害が原因だとは考えていない」と述べた。

これまでに石油・ガス関連施設への損傷は確認されていないものの、今後の調査では「必ず確認する」と付け加えた。

ウェーンライトの自治体当局はSNSへの投稿で、火災は「強風によって急速に広がった」と説明した。

カーニー氏は「軍と民間の消防隊員らは、想像し得る限り最悪の状況の中、同胞を守るために命を懸け、一晩中消火活動に当たった」と述べた。

ウェーンライト軍基地はカナダ軍が運用する最大規模の基地の一つで、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の軍人が参加する訓練も定期的に実施されている。(c)AFP