【10月18日 AFP】大規模な森林火災が続いているインドネシアで、絶滅の危機にひんしているオランウータン数十頭が、ここ数週間で保護されている。自然保護団体が明らかにした。

森林火災による煙害は数か月に及び、インドネシア、マレーシア、シンガポール、東ティモールでは学校の休校や屋外活動の制限などの影響が出ている他、呼吸器疾患の急増が人や動物で見られるようになった。18日も広い範囲が有害な煙霧に覆われた。

スイスに本拠を置く大気質監視会社IQエアによると、シンガポールとマレーシアの首都クアラルンプールは、世界の主要都市の大気汚染ランキングで再び上位5位に入った。エルニーニョ現象の影響で激しさを増したボルネオ島やスマトラ島の森林火災によって煙が排出され続けているためだ。

インドネシアでは現在、自然保護団体などがオランウータンをはじめとする野生動物を森林火災から救出するための活動を進めている。

西カリマンタン州の自然保護当局とインドネシアの非営利団体YIARIは17日、8月以降に同州各地でオランウータン51頭を救出・避難させたと発表した。

また、インドネシア林業省が今週公表した統計によると、ここ数か月にカリマンタンで救出されたオランウータンは最大96頭に上る可能性がある。詳細な頭数については直ちに確認を取ることはできなかった。

直近では17日、ボルネオ島の中部カリマンタン州の村で三つの自然保護機関が協力し、20歳の雄のオランウータンを保護している。(c)AFP/Dessy SAGITA and Justin CHAN in Singapore