「みんなのAIプロジェクト」の事業者懇談会で記念撮影するペ・ギョンフン副首相兼科学技術情報通信相と出席者ら=9月4日、ソウル市中区のプレスセンター(c)news1
「みんなのAIプロジェクト」の事業者懇談会で記念撮影するペ・ギョンフン副首相兼科学技術情報通信相と出席者ら=9月4日、ソウル市中区のプレスセンター(c)news1

【10月18日 KOREA WAVE】韓国で全国民が無料で利用できる人工知能(AI)サービス「みんなのAI」が、10月16日から関係者限定のベータテストを始める。事業を担うSKテレコム、KT、カカオの各企業連合が、関係企業や公共機関の関係者らを対象にサービスを点検し、12月の公開に備える。

科学技術情報通信省と3陣営は、今後、ベータサービスの対象を一般利用者に広げることも検討している。

「みんなのAI」は、独自のAIモデルを基盤とする国民向けサービスの開発事業。選定された事業者は、韓国産AIモデルを使った汎用チャットボットに加え、公共サービス向けや特定分野向けのAIエージェントを提供する。年内公開予定の汎用チャットボットは、全国民が利用量の制限なく無料で使える。

通信会社やプラットフォーム企業を中心に、AI企業や金融、医療、教育などの企業・機関が参加しており、各陣営はそれぞれの強みを生かしたサービスを目指す。

SKテレコムは、単なる質疑応答にとどまらず、利用者の依頼を実際の行動につなげる「実行型AI」を特徴に掲げる。代表的な機能として、病院の予約を代行するサービスを準備している。

公共データを使い、韓国の行政や地域生活に特化したサービスも提供する。アプリやウェブに加え、電話やショートメッセージでも利用できるようにし、高齢者などデジタル機器の利用が難しい人の利便性を高める計画だ。

KTは「公共・生活サービスを一つの会話につなぐAI」を打ち出した。公共、教育、金融、買い物などのサービスにAIを組み込み、汎用AIエージェントで結ぶ、開かれた仕組みを構築する。

ポータルサイト「ダウム」やファッション通販「MUSINSA」、不動産情報サービス「チッパン」、価格比較サイト「ダナワ」などとの連携を準備している。

例えばダナワで窓用エアコンを検索中に商品の推薦が必要になれば、AIに質問し、実際の商品情報や価格を比較したうえで購入まで進める仕組みを想定している。

LGユープラスなどLGグループ各社と組むカカオは、カカオトークと電話を使う、慣れ親しんだ操作で利用できるAIを強みとする。月間利用者3000万人規模の、もう一つの「カカオトーク」を生み出すことが最終目標だ。

カカオの「カナナ」やLGの「EXAONE」など韓国産AIモデルを基盤に、汎用チャットボットと公共・特定分野向けAIエージェントを提供。情報検索から申請、予約、決済までを一つの会話で完結できるプラットフォームを構築する。

3陣営はベータテストで実際の使い勝手を確認し、見つかった不便な点や不具合を今後の改善に反映する方針だ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News