ソウルの慰礼線トラム、12月開通目指す…安全診断と試運転を並行
このニュースをシェア
【10月18日 KOREA WAVE】韓国ソウル市が、慰礼(ウィリェ)線トラムの年内開通を目指し、国土交通省の大都市圏広域交通委員会、ソウル警察と作業部会を設け、交通施設の安全診断に着手する。当初目標の12月開通に向け、安全診断と交通安全審議、試運転を並行して進める計画だ。
ソウル市によると、都市基盤施設本部は10月12日、慰礼線の道路分野に関する交通施設安全診断業務を随意契約で発注した。
業務期間は着手日から180日。期間を最大限使うと診断終了は2027年4月ごろとなるが、市は関係機関との連携で手続きを急ぐ方針だ。
市の関係者は「ソウル警察、大都市圏広域交通委員会と作業部会を設け、業務の初期段階から一緒に取り組み、診断と審議、試運転を並行して進める」と説明。「年内開通を目標に、可能な限り迅速に進める」と述べた。
ただ、年末までに開通できるかについては「最終的に重要なのは交通安全審議の結果だ。結果によって日程は変わり得る」とした。
交通安全審議は、トラムの軌道が道路に当たるかや、審議対象の範囲をめぐる市と警察の意見の相違を調整する過程で必要とされた手続きだ。
大都市圏広域交通委員会は8月、市の要請を受けて紛争調整委員会を開き、最終調整案をまとめた。これに基づき、ソウル区間の軌道は区道、城南区間は市道に指定された。市は安全診断の結果を反映した対策をまとめ、警察の審議を受けることになった。
市は調整直後の診断着手を予定していたが、公的機関に業務を委ねるための協議が長引き、発注が遅れたと説明している。
今回の安全診断の対象は交差点13カ所と停留所12カ所。トラムの優先信号と一般車両向け信号が関わる交差点で、停止・通過の判断が難しくなる「ジレンマゾーン」などを点検し、交差点や横断歩道の危険要因を調べる。
その結果を基に、安全施設の追加設置、トラムの適切な運行速度、歩行者や車両が混在する区間ごとの安全対策を提示する。
慰礼線は、馬川駅(地下鉄5号線)と福井駅(水仁・盆唐線、8号線)、南慰礼駅(8号線)を結ぶ路面電車。架線を使わず、車両の屋根に搭載した大容量バッテリーで走行する。
2008年に慰礼ニュータウンの広域交通改善策として推進されたが、採算性の不足などで10年以上遅れた。2021年に設計と施工を一括発注する方式を導入し、事業が本格化した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News