米ラスベガスで開かれた「CES 2026」の開幕前の内覧会で、指でハートを作るAIホームロボット「LGクロイド」=2026年1月5日(c)news1
米ラスベガスで開かれた「CES 2026」の開幕前の内覧会で、指でハートを作るAIホームロボット「LGクロイド」=2026年1月5日(c)news1

【10月18日 KOREA WAVE】韓国LG電子が2027年初め、二足歩行型の家庭用ヒューマノイドロボット「クロイド(CLOiD)」を発売する。同社初の二足歩行型で、2026年初めに米国の「CES」で公開した車輪型から移動方式を広げる。

まず機体を供給し、その後、顧客企業などの需要に合わせたソフトウェアを搭載して普及を進める方針だ。

業界関係者によると、新型クロイドは頭部と両腕を備えた上半身に、二本の脚で歩く下半身を組み合わせる。5本の指にはそれぞれ関節があり、細かな動作に対応できる。頭部にはチップセットやディスプレー、カメラ、センサー、音声ベースの生成AIを搭載する。

現在、高さ130センチ、170センチ、190センチの3種類を開発している。一般家庭で使う際の動きやすさや用途を考慮し、サイズを分けた。

先行して機体のみを供給するのは、ハードウェアだけを求める需要が相次いでいるためだ。ロボットのプラットフォーム企業などは、機体を購入し、自社のソフトウェアを組み込んで利用できる。

LG電子は、自社のデータ収集施設に加え、学術機関やヒューマノイドの需要が高い高齢者ケア分野で、概念実証を進めている。

車輪型のクロイドは、すでに同社の家電製造工程で試験運用されている。米テネシー州の工場でも洗濯機の生産ラインに投入し、実証を始めた。産業現場でデータを蓄積し、信頼性を確かめたうえで、一般家庭向け市場へ展開する計画だ。

同社はロボットを将来の成長分野の一つに位置付け、グループ全体で事業を具体化している。約60年にわたる生活家電の製造で培ったモーター技術を、ロボット分野へ広げる狙いがある。

7月には最高経営責任者(CEO)直属の「ロボティクス事業センター」を新設し、事業機会の開拓から供給網、製造までを担う体制を整えた。

LG電子のリュ・ジェチョル社長はCES 2026の記者懇談会で、「LG電子のAIは家庭から始まる」と説明。クロイドは、家事から解放され、より価値あることに集中できる「ゼロ・レーバー・ホーム」構想の最後のピースだと述べた。

さらに「家庭用だけでなく、商業用や産業用にも広げる計画だ」とし、LGグループの技術や事業基盤を活用して展開を加速させる考えを示した。

グループはLG電子のアクチュエーター、LGイノテックのセンサー、LGエナジーソリューションの電池など、主要企業の技術をロボットに結集している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News