超小型衛星「ネオンサット」6号機が撮影した米モンゴメリー周辺。アメリカンフットボール場や野球場のラインも確認できる=韓国宇宙航空庁提供(c)NEWSIS
超小型衛星「ネオンサット」6号機が撮影した米モンゴメリー周辺。アメリカンフットボール場や野球場のラインも確認できる=韓国宇宙航空庁提供(c)NEWSIS

【10月18日 KOREA WAVE】アメリカンフットボール場の白線、野球場の内野、高速道路を走る車。航空写真のように見えるが、いずれも韓国製の超小型衛星が宇宙から撮影した画像だ。選手の動きまで分かるわけではないものの、競技場の細かな施設を見分けられる。

韓国宇宙航空庁と韓国科学技術院(KAIST)は、10月7日の国産ロケット「ヌリ号」5回目の打ち上げで宇宙へ送った超小型衛星群「ネオンサット(NEONSAT)」の初の地球観測成果を公開した。

6号機が12日に撮影した米アラバマ州モンゴメリーの画像には、競技場の白線や野球場の内外野、陸上トラック、テニスコートなどが写る。別の画像では、空港の滑走路や誘導路、路面の標識も確認できる。

カリフォルニア州ホルトビル周辺では、小さな船と、その後ろに延びる白い航跡を捉えた。4号機が8日に撮影したオハイオ州クリーブランドでは、高速道路のインターチェンジや車線、小さな車両が見える。アクロンでは駐車場に並ぶ車、マサチューセッツ州ストウでは飛行場やゴルフ場の配置も確認できた。

公開画像の解像度は「1メートル級」。地上の約1メートル四方を画像の1画素で表す水準を意味し、1メートルの物なら何でも識別できるという意味ではない。車のように複数の画素にまたがる対象は、形状や周囲の道路と合わせて判別できるが、人の顔や試合の状況までは分からない。

鮮明な画像を支えるのは、高解像度の光学機器と、カメラを正確に地上へ向け続ける姿勢制御技術だ。

ネオンサットは高度500~600キロの太陽同期軌道で運用され、白黒で1メートル以内、カラーで4メートル以内の解像度を持つ電子光学カメラを搭載する。重量は100キロ未満。打ち上げ時は縦横各0.6メートル、高さ1.2メートルで、軌道上で展開すると2.0×1.8×1.2メートルになる。

衛星は3軸安定方式で姿勢を制御する。KAIST人工衛星研究所が事業を統括し、サトレックアイが衛星本体と搭載機器、韓国航空宇宙研究院が地上システムや画像の校正・補正、活用システムを担当した。

4号機は打ち上げから約14時間29分後の8日午前2時54分、最初の地上画像を撮影した。先行機の運用経験と、初期点検・安定化手順の自動化が早期撮影につながったという。

現在、2~6号機の5基はいずれも地上局と通信し、発電や姿勢制御も正常だ。ただ、今後数カ月は画像の校正・補正と衛星間の間隔調整が続くため、今回の画像だけで最終的な運用性能が全て検証されたわけではない。

目指すのは、鮮明に撮るだけでなく、同じ地域を頻繁に観測することだ。複数の衛星を順番に通過させ、朝鮮半島を1日3回以上撮影し、同じ地点を24時間以内に再観測する計画となっている。

10基の運用時には、1日約70万平方キロの画像を取得できると見込む。今回の2~6号機に続き、7~11号機を2027年に打ち上げ、山火事の拡大や洪水被害、海上の変化を短い間隔で把握する構想だ。

約6カ月の初期運用を経て、2027年に済州の国家衛星運用センターへ運用を移す予定。災害現場をどれだけ速く正確に捉えられるかが、次の試金石となる。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News