タイのセントラル百貨店で開かれたハイパーグラウンドのポップアップストア=2026年7月、新世界百貨店提供(c)MONEYTODAY
タイのセントラル百貨店で開かれたハイパーグラウンドのポップアップストア=2026年7月、新世界百貨店提供(c)MONEYTODAY

【10月17日 KOREA WAVE】伊勢丹新宿店の人通りの多い「ステージ2」に2025年4月、韓国コスメやファッションブランドのポップアップストアが登場した。多くの買い物客が訪れる売り場で商品を紹介できた背景には、新世界百貨店の海外進出支援事業「ハイパーグラウンド」がある。

ハイパーグラウンドは、有望な韓国の美容・ファッションブランドの海外展開を支えるプラットフォームだ。2023年11月、タイの商業施設サイアム・ディスカバリーで初めて開催し、日本、フランス、シンガポール、米国を含む5カ国で計12回のポップアップストアを運営してきた。

伊勢丹新宿店、パリのプランタン百貨店、ニューヨークのハドソンヤードなど、各国の主要商圏にある施設へ出店。2026年末までにも米国、欧州、東南アジアで追加開催する予定だ。

事業には、新世界百貨店が長年培ってきた小売りのノウハウを生かしている。開催地域が決まると、現地で人気を得られそうな商品を選び、出店契約から物流、会場の内装まで一貫して支援する。

各会場には数千人が訪れ、参加ブランドが現地の流通企業と供給契約を結ぶ成果にもつながっている。

当初はファッション中心だったが、2025年から美容分野にも参加企業を広げ、北米や欧州への展開を強化した。同年7月にパリのプランタン百貨店で開いた催事では、韓国コスメ13ブランドを紹介。商品の販売に加え、韓国の伝統文化を体験できる空間も設け、好評を得た。

現地の反応を受け、日本やタイでは追加開催も実現した。2026年7月にはタイのセントラル百貨店で、ファッション、美容、食品を網羅する大型ポップアップストアを運営した。

こうした実績から、業界では海外市場進出の「登竜門」として認識されつつある。販売機会の提供だけでなく、開催後に現地でブランドの知名度が高まる効果も実感されているという。

新世界百貨店にとっても、韓国ファッション・美容の海外展開を支える拠点として、自社のブランドイメージを高める効果が期待される。

同社は9月、ハイパーグラウンドの新たなブランドデザインを発表した。国内百貨店で有望ブランドを紹介する売り場と、海外進出支援の仕組みとして別々に運営していた事業を、一つに再編した。

新デザインは、国内では9月の天安牙山店、海外では10月初めに開設したニューヨーク・ハドソンヤードのポップアップストアから採用した。

新世界百貨店のパク・サンオン常務は「独自の商品企画力と流通ノウハウを基に、国内外で新たなブランドを発掘し、顧客に差別化したコンテンツを届ける」と述べた。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News