香水・ライフスタイルブランド「KEYTH」のチェ・ギョンア代表(c)MONEYTODAY
香水・ライフスタイルブランド「KEYTH」のチェ・ギョンア代表(c)MONEYTODAY

【10月17日 KOREA WAVE】米ニューヨーク・マンハッタンの商業施設ハドソンヤードで10月1日、韓国コスメを集めた「新世界ハイパーグラウンド」のポップアップストアに、香りとデザインで目を引くブランドが並んだ。誕生から2年半で欧州や中東へ販路を広げた、香水・ライフスタイルブランド「KEYTH(キース)」だ。

現地で取材に応じたチェ・ギョンア代表は、今回の出店を米国進出の可能性を見極める機会と位置付けた。

「韓国コスメはスキンケアを中心に、世界市場で高い競争力を認められた。今はメークアップを超え、香りやライフスタイルにも関心が広がっている。KEYTHは当初から世界市場を目指して企画したブランド。美容とファッションの中心地ニューヨークで、韓国の香りの競争力を示したかった」と話した。

KEYTHは、物語性とデザインを特徴とする。十二支に着想を得た香水シリーズでは、商品ごとにストーリーを持たせ、パッケージにも工夫を凝らした。2026年の代表商品は、午年に合わせて野の花の香りを表現した「カウボーイ」だ。

従来の丸みのある形から離れ、平たく設計したハンドクリーム容器は「2025年レッド・ドット・デザイン賞」を受賞した。使う瞬間だけでなく、持つことや人に見せる体験まで考えたという。

7月には英国の大手小売り「ブーツ」450店舗に進出。フランスのギャラリー・ラファイエット、オランダのデ・バイエンコルフ、豪州のデビッド・ジョーンズ、ドバイのH&Mビューティーにも販路を広げている。

2025年7月、新世界ハイパーグラウンドと組んでパリのプランタン百貨店に出店して以降、海外展開が加速した。オンラインファッション通販「ザランド」や、ポーランドの美容・健康用品チェーン「ヘベ」での販売も控える。

ただ、ニューヨーク出店には別の意味があるとチェ・ギョンア氏は強調する。

「海外進出で難しいのは、店を開くことより、現地の顧客へブランドをどう伝えるかだ。新世界ハイパーグラウンドは、ニューヨークに合った空間演出と運営ノウハウを提供してくれた」と説明した。

中小企業だけでは難しい顧客との接点づくりや販路開拓に向け、複数の韓国ブランドがまとまって発信できる場を設けた点にも意義があるという。「現地の反応を直接確かめられる、最適な試験の場を得た」と語った。

今回の目標は、短期的な売り上げよりも知名度の向上と市場性の検証だ。消費者やバイヤー、クリエーターらが集まるニューヨークで、どの香りやデザイン、商品が支持されるかを確かめ、米国での本格販売につなげる機会を探る。

チェ・ギョンア氏は「消費者の反応と販売データを分析し、競争力のある商品や発信内容を見極めたい。ほかの都市でも協業を続けたい」と述べた。

そのうえで「韓国ブランドを海外に紹介するだけでなく、現地で実際に成長し、定着できる持続可能な協業モデルをつくることが目標だ」と話した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News