【10月17日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は16日に公開された軍幹部らへの発言で、ウクライナ東部ドネツク州の完全制圧はロシアの「主要目標の一つ」だとして、同州に残るウクライナ政府支配地域はごく一部にすぎないと述べた。

プーチン氏の発言は、ウクライナ侵攻が5年目に入り、双方が戦場で突破口を見いだせず、米国主導の和平協議も領土問題をめぐって行き詰まる中で出された。

ロシアは、同国領だと主張するドネツク州全域の掌握を目指しており、ウクライナが交渉を通じて同州を割譲しない場合、武力で奪取すると警告している。

ドネツク州で反転攻勢を開始したウクライナは、同州の割譲は降伏に等しく、将来ロシアから再び攻撃された際に無防備になると主張している。

プーチン氏は、ロシア大統領府(クレムリン)のウェブサイトで公開された動画の中で軍幹部らに対し、「全体として、各部隊の作戦には好ましい傾向が見られる」と述べた。

さらに、ドネツク州を指すロシア側の呼称を用い、「主要目標の一つがドネツク人民共和国の解放であることは間違いない」と付け加えた。

米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」のデータをAFPが分析したところ、ウクライナ軍は9月、ドネツク州でロシア軍から一定の領土を奪還した。

前線では無人機が広く使用されているため、部隊を迅速かつ大規模に移動させることがほぼ不可能になっている。このことが、4年半以上に及ぶ戦争で、いずれの側も明確な優位に立てない要因となっている。(c)AFP