スロバキア野党、外相のロシア訪問計画を非難 「国家反逆」に等しい
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【10月16日 AFP】スロバキアの野党「自由と連帯(SaS)」は15日、同国のユライ・ブラナール外務・欧州問題相がロシア訪問を計画していることについて、政府が自国と欧州連合(EU)を諜報(ちょうほう)活動上のリスクにさらしているとして、「国家反逆」に等しい行為だと非難した。
ロベルト・フィツォ首相は14日、ブラナール外相が数週間以内にロシアの首都モスクワを訪問し、経済・科学技術協力に関するロシア・スロバキア政府間委員会の会合に出席すると発表した。
同委員会は、ロシアが2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始して以来、活動を停止していた。最後の会合は2021年11月にスロバキアの首都ブラチスラバで開かれた。
SaSのユライ・クルパ氏は、フィツォ政権が「ロシアとの全面的な関係修復キャンペーン」を開始したと非難し、「国家反逆」に等しいと述べた。
同じくSaSのイバン・ノボトニー氏は政府間委員会の会合について、ブラナール外相がロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談し、スロバキアの首都ブラチスラバに駐在するロシア外交官の人数制限の撤廃を働き掛ける「口実」にすぎないと指摘した。
スロバキアでは2022年3月以降、スパイ活動への懸念を理由に、ロシアの外交官は15人まで、事務・技術職員は19人までに制限されている。
ノボトニー氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領にとって欧州で最も親密な同盟者だったハンガリーのオルバン・ビクトル前首相が失脚したことを受け、ロシアはEU域内に情報活動の「新たな拠点」を確保しようとしていると述べた。
通算4度にわたりスロバキア首相を務めているフィツォ氏は、ウクライナへの軍事支援に反対する一方、プーチン氏との緊密な関係を維持している。
フィツォ氏は現政権発足以来、EUと繰り返し対立してきた
昨年には、国家のアイデンティティーに関わる事項などで国内法の優位性を定める憲法改正案を議会が可決した。
ロシアによるウクライナ侵攻にもかかわらず、フィツォ政権がロシア政府との関係強化を進めていることや、メディアや文化に対する統制を強めようとしていることに対し、スロバキアでは抗議デモがたびたび発生し、これまでに延べ数万人が参加している。(c)AFP