中国遼寧省丹東で新鴨緑江大橋の開通式が開かれ、中国側の税関区域に入った北朝鮮のトラック。国旗と花飾りが取り付けられている=2026年10月15日(c)news1
中国遼寧省丹東で新鴨緑江大橋の開通式が開かれ、中国側の税関区域に入った北朝鮮のトラック。国旗と花飾りが取り付けられている=2026年10月15日(c)news1

【10月16日 KOREA WAVE】北朝鮮の新義州と中国の丹東を結ぶ新鴨緑江大橋の開通式が15日、完成から12年を経て開かれた。両国の関係者が出席し、国旗や花で飾ったトラックが橋を往来した。周辺には開通を見届けようと丹東市民が集まったが、警察の厳しい規制により、橋上の式典が見えない場所で待つことを余儀なくされた。

開通式の予定時刻である午前10時が近づくにつれ、周辺の規制は厳しさを増した。警察は道路の車両通行だけでなく、市民が立ち止まる場所まで制限した。橋を見渡せる場所には規制線が張られ、市民は指定された場所へ移動するよう求められた。そこから式典の様子を見ることはできなかった。

制服姿の警察官に加え、私服警察官も多数配置された。開通をどう受け止めるか尋ねると、ある市民は記者を意識した様子で「いいことだ」と短く答え、「北朝鮮と中国の双方にとって象徴的な日だ」と話した。

現場では戦闘機とみられる航空機の音も聞こえ、一部の市民が「飛行機だ」とざわついた。ただ、機種や開通式との関連は確認できなかった。

午前10時直前、中国側の税関付近から爆竹の音が響いた。その後も何度か鳴り、式典が見えない場所にも祝賀の雰囲気が伝わった。税関周辺にはアドバルーンが設置され、北朝鮮と中国の国旗が並んで掲げられていた。

午前10時を過ぎると、北朝鮮側から黒や赤のトラックが橋を渡って中国に入った。車両の前部には北朝鮮国旗や花飾りが付けられていた。トラックは中国側の税関区域で入国・通関手続きを済ませ、その後、北朝鮮へ戻る姿も確認された。

中国側からも国旗と花で飾った赤いトラックが登場し、北朝鮮へ渡った後、中国へ引き返した。双方が装飾した車両を相手国へ送り、再び戻す形で、開通を象徴する往来が繰り広げられた。

橋上の式典の様子は、中国国営メディアが公開した写真で確認できた。会場の大型画面には「中朝新鴨緑江大橋開通式」と表示され、両国の友好が末永く続くことを意味するスローガンも掲げられていた。

現地での出席者の詳細は確認できなかった。リ・リョンナム(李龍男)駐中国北朝鮮大使の公用車が目撃されたものの、大使本人が出席したかは確認されていない。

その後、新華社通信は、中国の李強首相と北朝鮮のパク・テソン(朴泰成)首相がそれぞれビデオで祝辞を寄せたと報じた。

李強氏は、新鴨緑江大橋について、習近平国家主席とキム・ジョンウン(金正恩)総書記が共に関心を寄せ、推進する重要な国境インフラ事業だと説明。経済・貿易協力や人的交流の促進、両国民の心のつながりの強化に期待を示し、「中朝の伝統的な友好を象徴する新たなランドマークになる」と述べた。

現場では雨も降り始め、警察が「雨が降っているので解散するように」と呼びかけたが、多くの市民はその場に残った。税関のフェンスに近づき、開通当日の様子を写真に収めようとする人もいた。

雨の中で待ち続ける市民からは、12年越しの開通への期待がうかがえた。新たな交流ルートが両国の貿易や国境都市・丹東にどのような変化をもたらすのか、注目される。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News