【10月15日 AFP】ロシア産天然ガスをドイツに輸送する海底パイプライン「ノルドストリーム」を爆破した罪に問われているウクライナ人の元軍将校の初公判が14日、ドイツで開かれた。弁護側は、ロシアが同パイプラインを政治的、経済的な圧力をかける手段として利用していたと主張した。

セルヒー・クズネツォフ被告(50)は、2022年のノルドストリーム爆破事件で初めて公判に臨む被告となった。ロシアによるウクライナ全面侵攻開始から7か月後、ウクライナ人のダイバーチームと爆発物の専門家を率い、同パイプラインを爆破したとされる。

弁護人のニコラ・カネストリーニ氏は、元特殊部隊将校である被告と破壊工作を結び付ける明確な証拠はないと主張。また、ロシアがパイプラインを政治的、経済的な「武器」として利用していたと非難した。

当時、ロシアはドイツに強い圧力をかけており、ガス供給を停止する前からガス市場は混乱していた。

カネストリーニ氏は「2022年9月、パイプラインは誰にも暖房用のガスを供給していなかった」と述べた。

さらに「戦争で圧力をかける手段だった」とし、戦争犯罪を犯したのは依頼人ではなくロシアだと主張した。

検察はハンブルクの裁判所で、被告がウクライナ国家のために行動し、「軍事的手段を用いて」民間の標的を攻撃する戦争犯罪を犯したと主張。同被告は民間インフラへの攻撃と、爆発を引き起こした罪にも問われている。(c)AFP