主要食品企業の海外売上高と構成比の推移(c)MONEYTODAY
主要食品企業の海外売上高と構成比の推移(c)MONEYTODAY

【10月15日 KOREA WAVE】韓国の食品、化粧品、流通企業が、内需低迷の突破口として海外事業の現地化を急いでいる。韓国製品の輸出にとどまらず、海外に生産施設を設け、大手流通網への販路を広げることで、持続的な成長を目指す戦略だ。

「ビビゴ」ブランドを展開するCJ第一製糖は、2025年の海外食品事業の売上高が5兆9247億ウォン(約6991億円)となり、創業以来初めて韓国内の売上高を上回った。農心は「辛ラーメン」と海外向け戦略商品「辛ラーメン・トゥーンバ」を軸に、2030年までに海外売上高の比率を60%以上に高める目標を掲げる。「ブルダック」の人気で海外売上高の比率が84%に達した三養食品は、ブランドの拡張に力を入れている。

海外で人気が定着した商品については、現地生産を拡大する。CJ第一製糖は米国だけで20の食品工場を稼働させており、三養食品は海外売上高の約40%を占める中国市場向けに嘉興で工場を建設し、2027年から本格稼働させる計画だ。パリバゲットも2027年の稼働を目指して米テキサス州に製パン工場を建設している。CJフードビルのトゥレジュールは2026年1月から、米ジョージア州で北米の加盟店向け冷凍生地とケーキの生産設備を稼働させている。

販路も現地の日常的な買い物の場へ広がっている。農心は豪州最大のスーパー、ウールワースで、韓国ラーメンとして初めてアジア食品売り場から通常のラーメン売り場へ進出した。ブルダックシリーズは米ウォルマートの全地域の店舗に供給されている。

商品開発も現地の食文化に合わせる。ビビゴの餃子は米国でなじみのある鶏肉とパクチーを具材に採用し、bhcはベトナムでチキンと白飯を組み合わせたメニューを展開した。ブルダックは辛さに慣れていない消費者向けに、チーズやカルボナーラなどのクリーミーな味を加えている。食品展示会に加え、音楽やゲームのイベント、地域の祭りなど、消費者との接点も多様化している。

化粧品企業は、従来重視してきた中国に加え、北米と欧州で販路を拡大する。産業通商省によると、9月の化粧品輸出額は前年同月比31.4%増の15億1000万ドル(約2386億円)で、月間の過去最高を更新した。アモーレパシフィックの2026年4~6月期の海外売上高は28%増加し、米州で57%、欧州・中東・アフリカで63%伸びた。

APRの同期間の海外売上高は178%増となり、北米と欧州の比率は前年の40%から68%へ上昇した。SNSで獲得した顧客を基盤に、ブーツやセフォラへの出店を進め、10月にはロンドンで初の単独ポップアップストアも開く。「朝鮮美女」は英国のブーツ1263店舗とスーパードラッグ約760店舗に進出した。

百貨店各社も、有望な韓国ブランドの海外展開を支援する。新世界百貨店はニューヨークのハドソンヤードで約30のブランドを集めたポップアップを開催した。ロッテ百貨店はベトナムの大型商業施設を拠点に韓国ファッションの進出を後押しし、現代百貨店はパリや東京の渋谷、表参道で「ザ・現代グローバル」の旗艦店を展開している。各社は韓国ブランドの販路拡大と、自社の国際的なブランド力向上を同時に狙っている。

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