【10月15日 AFP】ホルムズ海峡内やその周辺で11日以降、少なくとも10隻の船舶が攻撃を受け、攻撃が米国、イスラエルとイランの開戦以来の高水準となっていることが、14日に明らかになった海上警備関連のデータで分かった。

英海上警備会社バンガード・テックや国際海事機関(IMO)、英国海運貿易オペレーション(UKMTO)によると、11日に6隻、13日に4隻が攻撃を受けた。11日の攻撃件数は、開戦以来、1日当たりで最多だった。

海事関係筋によると、最近の攻撃で船員2人が行方不明となり、コンテナ船1隻が沈没したと報告されている。

イランは3月、米国とイスラエルによる自国への攻撃に対する報復として、重要航路であるホルムズ海峡を通過する商船への攻撃を開始した。その後も、自国が承認していない航路で同海峡を通過する船舶への攻撃を続けている。

10月に入ってから記録された攻撃は計23件で、開戦以降の月平均件数のほぼ2倍に達している。

米国は10日、イランの港湾封鎖の一環として貨物船を攻撃したと発表したが、この事案はIMOの記録には含まれていなかった。

バンガード・テックのアナリスト、バルン・グプタ氏によると、最近のエネルギー輸出の回復が、船舶への攻撃が増加した背景にある可能性がある。輸出は10月初めに開戦前の水準近くまで回復したが、その後は再び減少している。

グプタ氏は14日、AFPに対し、「湾岸からの石油輸送は回復しており、紛争が続く中でも、ホルムズ海峡の通航量は最近、開戦前の約80%に戻っていた。攻撃の頻度を上げることで、イランは依然としてその回復を妨げ、商船の航行や世界のエネルギー市場に負担を強いる能力があると示すことができる」と語った。

また、ドナルド・トランプ米大統領が先週、米中間選挙まではイランへの追加攻撃を行わないと約束したことも、一因となっている可能性があると指摘。イラン側が「米国による軍事行動が直ちに激化するリスクは低く、圧力を強める好機だ」と捉えている可能性があると述べた。(c)AFP