韓国ドラマ見た北朝鮮兵に公開裁判…「反逆者」「毒キノコ」と非難する映像
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【10月15日 KOREA WAVE】北朝鮮で韓国のドラマや映画などを視聴・拡散した兵士を公開裁判にかけ、処罰する様子を収めた映像が公開された。映像では兵士らを「反逆者の集団」「毒キノコ」と呼んで非難しており、当局が思想統制のために制作・配布したとみられる。
米政府系放送局の自由アジア放送(RFA)が10月12日に伝えたところによると、入手した軍人向けの思想教育映像には、韓国や米国の映像作品を見たり広めたりした兵士が摘発され、処罰される場面が収められている。
RFAは複数の消息筋の話として、映像は2023年ごろに制作され、現在も北朝鮮軍の思想教育に使われていると報じた。
映像には、韓国の作品を見た兵士を「即決処刑」すべきだと主張する女性も登場。「今も人目に付かない場所で、腐った資本主義の汚物に鼻を突っ込んでいる者を、最後まで追跡して全員捕まえなければならない」と発言している。
ナレーターも、韓国の映像を見る人を「主敵と一体になって暴れる反逆者の集団」「根こそぎ取り除くべき毒キノコのような存在」と非難した。
また、党は兵士の携帯電話使用を繰り返し禁じてきたと説明。それでも、乗用車の運転手など個別の任務に就く兵士が、民間で流通する携帯電話を使い、当局が「不純」と呼ぶ録音・映像を購入、視聴、保管、拡散したと指摘した。
別の思想教育映像には、処罰された兵士が涙を流しながら反省文を書く姿もあった。兵士は「一度、二度と映像を見るうちに、頭から韓国の話し方や資本主義思想が離れなくなった。本当に後悔している」と語った。別の兵士は、韓国など外部の映像作品の視聴を「命を懸けた賭け」と表現。摘発された兵士には5年以上の労働教化刑が言い渡され、恩赦も認められないと述べた。
こうした視聴事例や処罰の場面を思想教育の教材にしていることは、韓国文化の流入が軍内部にまで広がる状況への警戒を示すものと受け止められる。北朝鮮は2020年に「反動思想文化排撃法」を制定するなど、外部文化への取り締まりを強化してきた。今回の映像は、統制が一般住民だけでなく、軍内部でも厳しく実施されていることを示す事例とみられる。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News