ソウル市内の映画館=2026年9月4日(c)news1
ソウル市内の映画館=2026年9月4日(c)news1

【10月14日 KOREA WAVE】韓国の映画館各社が、ポップコーンやナチョスなど従来の売店メニューに加え、独自の飲食商品の開発に力を入れている。食品ブランドとのコラボ商品や地域色のあるメニュー、季節の商品を投入し、売店の競争力を高めている。映画鑑賞とともに新しい食も楽しめるよう品ぞろえを広げ、チケット販売への依存を抑えながら、付随する売り上げを増やす戦略だ。

CGVの2026年上半期の飲食売上高は、前年同期より約20%増えた。3月には、わら焼き肉専門店「モンタン」と共同開発した「わら焼き風味のプルコギホットドッグ」を発売するなど、ポップコーン中心だったメニューを多様化している。

メガボックスでも、観客1人当たりの平均売店売上高を示す「CPP」が上昇した。2026年4~6月期は4356ウォン(約514円)で、前年同期の3898ウォン(約460円)より11.7%増えた。1~3月期の3781ウォン(約447円)と比べても15.2%増加した。2025年10~12月期には4880ウォン(約576円)まで上がった後、翌四半期に落ち込んだが、再び増加に転じた。

各社は季節や流行に合わせてメニューを変えている。ロッテシネマは2026年、ドバイ風のもちもちクッキーやチュロス、シャーベット、ソフトクリーム、スイカジュースなどを相次いで発売した。7月にはチキンブランド「メキシカーナ」と共同開発した甘辛い鶏のから揚げや、大容量ポップコーン、4種類の味を一度に楽しめる「オールポップ」も投入した。

メガボックスは、ドバイ風もちもちクッキーやバター餅など、流行のスイーツを取り入れた。夏には星州産のマクワウリを使ったラテやエード、春にはイチゴ味のポップコーン、ラテ、エード、シェイクを販売した。

食品ブランドやコンテンツの知的財産を活用した共同商品も増えている。ロッテシネマは最近、オットギと共同で「ヨルラーメン・ポップコーン」を発売した。なじみのある食品ブランドの味を、映画館の定番の菓子に取り入れた商品だ。地域の食を紹介する企画では、釜山・影島のピザ風蒸し餅、全州の熟柿入りもち米餅、楊平のハスを使ったホットドッグなども販売している。

CGVは下半期も飲食専門ブランドと共同開発した新メニューを準備している。菓子や軽食の品ぞろえを広げ、ブランドやコンテンツとの連携で売店の競争力を高める方針だ。

メガボックスはプリングルズとの共同商品「ハートロゼコンボ」と「サワークリーム&オニオンコンボ」を各3万セット、計6万セット販売した。スポーツシーズンには、野球のボールをかたどった「ベースボールポップコーン」や、サッカーボールを思わせる「ポップコーンボール」も発売した。

映画館業界は、独自の食べ物で観客の購入を促し、売店の売り上げを伸ばそうとしている。映画に添える軽食にとどまらず、食べ物自体を映画館に足を運ぶ理由にする構想だ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News