ゴキブリの駆除作業(c)MONEYTODAY
ゴキブリの駆除作業(c)MONEYTODAY

【10月14日 KOREA WAVE】中東・中央アジア原産の外来ゴキブリが、韓国・釜山の港湾地域に定着したことが確認された。成虫だけでなく幼虫や卵鞘も見つかり、一時的な流入にとどまらず、韓国内で繁殖していることを示す根拠が得られた。繁殖力が強い種で、他地域への拡散も懸念される。

学界によると、釜山大学生命システム研究所と慶尚国立大学植物医学科の共同研究チームが、釜山の戡蛮港周辺で「トルキスタンゴキブリ」(Periplaneta lateralis)の定着を確認した。米国や日本、ロシア、欧州などでも流入例が確認されている都市害虫だ。

研究チームは2025年11月から2026年6月まで、港周辺を5回調査した。その結果、成虫、成長途中の幼虫、卵鞘の全てを採集した。異なる成長段階の個体が同じ地域で見つかったことから、韓国の環境で繁殖している可能性が高いとみている。

トルキスタンゴキブリは体長約3センチの黒みがかった赤色のゴキブリで、「レッドランナー」とも呼ばれる。成長が速く、繁殖力が強いのが特徴で、成虫になるまで約220日かかり、雌1匹から約350匹の幼虫が生まれるという。

研究チームは、釜山の比較的温暖な冬が定着に影響した可能性に注目した。釜山の冬の平均気温は平年で3.6~5.8度で、戡蛮港周辺は近隣地域より気温の変動も小さい。冬の寒さを避けられる環境が、生存に有利に働いた可能性がある。

懸念されるのは、港周辺から他地域へ広がることだ。港の外にある公園でも見つかっているが、現在の分布範囲は把握できていない。

研究チームは、港を通じた物流が韓国への侵入経路となった可能性を挙げた。船舶や貨物に紛れて入った可能性のほか、餌用として韓国内で流通している可能性も排除できないという。

このゴキブリは、爬虫類や節足動物の餌として持ち込まれることもある。研究チームは、駆除に際して周辺の生態系への影響を考慮し、無分別な殺虫剤の使用を避けるよう求めた。まず生息状況と拡散範囲を調べ、個体数を継続して観察する必要があるとしている。さらに、餌となる食品などを取り除き、毒餌などを使った駆除を組み合わせる総合的な害虫管理体制の整備を提言した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News