韓国5大銀行、要求払い預金が4営業日で約2兆3800億円減…情報流出への不安も
このニュースをシェア
【10月14日 KOREA WAVE】韓国の5大銀行で、自由に引き出せる要求払い預金が10月に入り、4営業日で20兆1330億ウォン(約2兆3800億円)減少した。5カ月連続で増加していた定期預金も2兆7290億ウォン(約3220億円)減った。人工知能(AI)を悪用した疑いのあるハッキングによる顧客情報の流出が相次いでおり、預金者の不安が資金の動きに影響した可能性が指摘されている。
金融業界によると、KB国民銀行、新韓銀行、ハナ銀行、ウリィ銀行、NH農協銀行の5行の要求払い預金残高は、随時入出金式預金(MMDA)を含め、7日時点で655兆3919億ウォン(約77兆4000億円)だった。9月末の675兆5249億ウォン(約79兆7800億円)から大幅に減少した。
要求払い預金は自由に入出金でき、株式などへの投資に備えた待機資金としても利用される。投資市場の動向に応じて増減する傾向があり、9月には10兆7949億ウォン(約1兆2700億円)増えていた。
10月に入ってからの急減について、金融業界では相次ぐハッキング事件の影響を指摘する声が出ている。
ソウル・明洞の銀行支店を訪れた67歳の女性は「大手の国民銀行や新韓銀行まで被害に遭ったと聞き、どこへ安心して預ければいいのか不安だ。全て現金にして家に置くわけにもいかず、どうしたらいいか分からない」と話した。
5行の定期預金残高は1003兆3581億ウォン(約118兆5000億円)で、9月末から2兆7290億ウォン減少した。定期預金は5~9月の5カ月間で計68兆9037億ウォン(約8兆1400億円)増加し、8月には初めて1000兆ウォンを超えていた。
一方、積立預金は46兆7810億ウォン(約5兆5200億円)で、9月末から5061億ウォン(約600億円)増えた。比較的大口の資金が集まる要求払い預金や定期預金から資金が流出する一方、少額を計画的に積み立てる預金への影響は小さかったとの見方が出ている。
今回のハッキングで情報流出が確認されたのは、新韓銀行、KB国民銀行、ハナ銀行、BNK釜山銀行、イェガラム貯蓄銀行、ウェルカム貯蓄銀行、現代キャピタルの7社。
新韓銀行では2万5729人、KB国民銀行では119人、ハナ銀行では89人の情報が流出した。イェガラム貯蓄銀行では約4万人の情報が流出したと推定され、ウェルカム貯蓄銀行では法人顧客の情報が最大2200件流出した。
信用格付け会社「韓国信用評価」のユン・ソジョン首席研究員は、技術の進歩と相次ぐ情報流出により、サイバー攻撃は単なる業務運営上のリスクにとどまらず、顧客基盤や企業の評判、財務業績、経営管理能力にも影響する複合的なリスクになりつつあると指摘した。
顧客対応の比重が大きい企業や、情報資産への依存度が高い企業ほど影響が大きいとして、信用力への影響や波及効果について監視を強める方針を示した。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News